この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
取り込み中。
第1章 停電中
「藤井 和夫さんのお宅でしょうか」
「はい、そうです」
「ご主人様はご在宅でしょうか」
暗がりの中業者さんとやり取りをする。
「父は今は、ご在宅ではありませんが、私一人在宅中です」
元々は、この家には父の両親が住んでいた。
今は祖父母も他界して空家になっているところを、父の令で、私が住居している。
気ままなお一人田舎ライフをそれなりにエンジョイしている。
「電力会社からの依頼で来た、神矢ともうします。」
「自己紹介はいいですから、早く直して下さい。
…ってか、アナタ電気持ってきてます」
「あっ、はい」
手元に持ってきていた作業用のライトをつけたのだった。
暗がりの中に急に明かりが灯り、目を瞬かせながら光に慣れるのをまった。
暫くして、目がなれたので作業員さんを見る。
そこには、ガッシリとして精悍な顔立ちの私のストライクゾーンの男がヌボーと立っていた。