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第1章 停電中





やけに青白い非常用の電灯の元、気のせいだろうか作業員君の顔色がほのかに赤味を帯びているのは私がガン見しているからだろう。

けっして、私が薄手の長袖のシャツと、ムチ腿炸裂のショーパンを履いているからではないだろう。

しかも、今日の日中は近頃涼しくなってきたと言え、暑く日が落ちてだいぶ経つが薄ら汗ばみ、シャツがウッスラ透けていたなんて事はなかっただろう。

しかも、仕事柄在宅勤務なので、たまたま?ノーブラだったと、薄明かりの中私の男性に対しての緊迫感の欠落のせいではないだろう。

しかも自由気ままなシングル田舎ライフとはじめに唱ってしまいスーパーカブで登場した作業員君に隣近所は数キロ先と言う事は確認済みとは思ってもいない、私のせいではないだろう。



「では、先ずはブレーカーを点検しますので案内してもらいますか」

「どうぞ」


これが、これから始まる出来事の入口だった。




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