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第4章 束縛中
週明けに、仕事の打ち合わせがあり、私はお街の実家に週末に帰省した。
「ただいま
これ駅前で買ってきたから後で食べよー」
「おかえり
あら、デカシュー
皆いるからお茶にしようかしら
荷物置いたらリビングね」
「オッゲー」
皆?
と思ったが、部屋に上がり荷物を置き母がこまめに掃除はしてくれているが、換気のため、窓を開け空気を入れ換える。
「タミー 早く降りてらっしゃい」
母が階下から呼んでいる。
「はーい」
返事をして部屋を出、扉を閉めようとした時に、微かないつも嗅ぎ慣れた香りが鼻をかすめた。
ここにはいない、今日まで近くにいた人の香り。
少し強引で、それでいて優しい...。
自分でも嵌ってるな。
と思いつつ、階下に降りリビングへ行く。
リビングへ近づくたび、リビングが騒がしい。
普段の帰省では、週末だったら、父母が迎えてくれるのだが。
イベントあったけ?
と、リビングの扉を開けたら兄夫婦がいてあれ?
私から背を向けているその見慣れた背中。
「なんでいるの?」
その背中に問いかけた。