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第1章 停電中
「や、止めて下さい」
掠れる声で言葉を振るい出す。
恐怖からではなく、久しぶりに迎えた淡い灯火にとは、目の前の男には言わない。
疼きを与えられたこの後行われるであろう行為を想像し、躰が小刻みに武者震いする。
か細い声を発し彼を焚きつける。
「ぃ、ぃやっ…ゃ、ゃだぁ…」
パチンッ。
彼が非常灯のスイッチを切る。
暗闇の中、見下ろされ私を捕えているであろう瞳がギラリと輝いた気配を感じ、覆いかぶさるよう、唇に喰らいつき、侵食される。
どちらともとわからぬ唾液が口内、口外へと漏れ出すのも構わず、お互いに喰らいつく。
それに伴い、男の両手は私の両胸を痛みを伴いながらもみくちゃにされる。
ジンわりと、灯され侵食され火照り始めた私の躰は、その痛さを心地よい痛みに返させる。
「っ、はぁぅっっ」
媚びた、言葉にならない甘さを含む吐息が、漏れ出す。