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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第1章 模索
ふたりの交接は動物的で、貪り合うような激しさを感じさせる。
肌と肌がぶつかり合う豪快な音が響き、わたしはそれに圧倒されてしまった。きっと彼もそう。
久しぶりに身体が潤っていくのを感じ、わたしは左太ももを少し浮かせてから座り直した。
わたしたちはテレビを見るように革張りのローソファーに座り、ミラーの向こう側を見ていた。
ソファーの前にはテーブルがあり、それぞれの飲み物が置かれている。
彼はアイスコーヒー、わたしはミルクティー。飲み放題だった。部屋の壁に作り付けの受話器があり、飲み物をオーダーをすればすぐに届けてくれる。
他人のセックスを見ること。──それが、わたしたちのアルバイトの内容だった。
最初はもちろんイヤだって断った。だって、他人のそんなところを見るだなんて……。
でも彼は、自分たちのためにもなるからってわたしを説得した──。
「自分たちのためにもなるから、やってみようよ」
明るく言うはじめに、わたしは半ば呆れたような顔をして小さくため息をついた。
L字型のローソファーの長いほうに彼がゆったりと身体を預け、わたしは短いほうにちょこんと座っている。
このソファーを置いたときから、わたしたちはあらかじめ決められていたかのように自然にその位置に腰をかけていた。ダークブラウンの、座り心地の良いローソファー。
ここへ置いたのは、もう何年も前のことだった。
肌と肌がぶつかり合う豪快な音が響き、わたしはそれに圧倒されてしまった。きっと彼もそう。
久しぶりに身体が潤っていくのを感じ、わたしは左太ももを少し浮かせてから座り直した。
わたしたちはテレビを見るように革張りのローソファーに座り、ミラーの向こう側を見ていた。
ソファーの前にはテーブルがあり、それぞれの飲み物が置かれている。
彼はアイスコーヒー、わたしはミルクティー。飲み放題だった。部屋の壁に作り付けの受話器があり、飲み物をオーダーをすればすぐに届けてくれる。
他人のセックスを見ること。──それが、わたしたちのアルバイトの内容だった。
最初はもちろんイヤだって断った。だって、他人のそんなところを見るだなんて……。
でも彼は、自分たちのためにもなるからってわたしを説得した──。
「自分たちのためにもなるから、やってみようよ」
明るく言うはじめに、わたしは半ば呆れたような顔をして小さくため息をついた。
L字型のローソファーの長いほうに彼がゆったりと身体を預け、わたしは短いほうにちょこんと座っている。
このソファーを置いたときから、わたしたちはあらかじめ決められていたかのように自然にその位置に腰をかけていた。ダークブラウンの、座り心地の良いローソファー。
ここへ置いたのは、もう何年も前のことだった。