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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第1章 模索
「だってさ、俺たちまだ二十七歳なんだよ? 年齢の割に、セックスの回数が減ったと思わない? まぁ……実は俺もね、高校の頃から付き合っているわけだし同棲期間も長くなってきたから、れみと同じく、自分たちはもうすでに『恋人』というより『家族』に近い関係になってきているよなぁって思ってたんだ。だからこそ、その、この間から話してる、いわゆる……セックスレス……っていうやつとさ、やっぱり向き合っていかないといけないなあって思うんだよ。やる回数、ほんとうに減ったじゃん? 別にやらなくても死なないし、そういうかたちもありだとは思うけど、たまにどうしようもなくれみのことが欲しくなるときだってあるし……」
「うん、うん。わかるよ、その気持ちはよくわかる。この間、友達にあれこれ言われたんでしょ? だから余計に気になってるわけよね?」
「いやっ……別にそういうわけじゃ──焦っているわけじゃないんだよ……。やっぱり大事なことだと思ってるんだ。れみのこと、ほんとうに大切だと思っているし、大好き。だからね、君にその気もないのに付き合ってもらうのも悪いと思って……」
「わたしだって、まったくしたくないわけじゃないわよ」
「でも誘うのって、だいたい俺からじゃん?」
「まぁそうだけど……。でも、だからってそんなアルバイト……怪しいじゃないの」
そう言ってわたしは彼から目をそらし、コーヒーをそっとすすった。
いくら仲の良い先輩の紹介で、そしてそのひとの友達のお店だからって……。
「大丈夫だよ! 全然怪しくないし、親御さんが元々いろいろなホテルを経営、管理していて、その友達もゆくゆくはそれを継ぐんだって」
「いろいろなホテル、ねぇ……」
「うん、うん。わかるよ、その気持ちはよくわかる。この間、友達にあれこれ言われたんでしょ? だから余計に気になってるわけよね?」
「いやっ……別にそういうわけじゃ──焦っているわけじゃないんだよ……。やっぱり大事なことだと思ってるんだ。れみのこと、ほんとうに大切だと思っているし、大好き。だからね、君にその気もないのに付き合ってもらうのも悪いと思って……」
「わたしだって、まったくしたくないわけじゃないわよ」
「でも誘うのって、だいたい俺からじゃん?」
「まぁそうだけど……。でも、だからってそんなアルバイト……怪しいじゃないの」
そう言ってわたしは彼から目をそらし、コーヒーをそっとすすった。
いくら仲の良い先輩の紹介で、そしてそのひとの友達のお店だからって……。
「大丈夫だよ! 全然怪しくないし、親御さんが元々いろいろなホテルを経営、管理していて、その友達もゆくゆくはそれを継ぐんだって」
「いろいろなホテル、ねぇ……」