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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第2章 艶羨
家に帰るなり、はじめがソファーに身体を沈めて言った。
疲労が声に滲んでいる。
「もう……なんていうか、激しくて疲れた。俺らより年上なのに、すごかった」
「マジックミラー越しじゃなかったしね」
「うん。俺……やりたくなっちゃって、困った」
彼の視線がわたしの身体を舐めるように絡みつく。
なんとなく居心地の悪さを感じ、わたしはその視線から逃れるように、コーヒーを淹れるねと部屋を出ようとした。
そのとき、インターフォンが鳴った。
「俺、出るね」
背を向けているため、彼の表情はわからない。
また避けてしまった──と、罪悪感でいっぱいになる。
インターフォンから聞こえてきたのは、「ももさく、ビール買ってきたぞー」という若い男のひとの声だった。──ももさく、とははじめのこと。彼の名は『桃崎 朔(ももさき はじめ)』、『朔』は『さく』とも読めるため仲の良い友達や先輩たちから『ももさく』と呼ばれている。他には『ももちゃん』とか。
「あれっ、宅飲みするのって今日だっけ?」
「そうだよー。忘れてたな?」
しまった、とはじめが焦ったように言ってこちらを振り向いた。
わたしは大丈夫よというようにうなずいて見せ、早速冷蔵庫を開けた。
疲労が声に滲んでいる。
「もう……なんていうか、激しくて疲れた。俺らより年上なのに、すごかった」
「マジックミラー越しじゃなかったしね」
「うん。俺……やりたくなっちゃって、困った」
彼の視線がわたしの身体を舐めるように絡みつく。
なんとなく居心地の悪さを感じ、わたしはその視線から逃れるように、コーヒーを淹れるねと部屋を出ようとした。
そのとき、インターフォンが鳴った。
「俺、出るね」
背を向けているため、彼の表情はわからない。
また避けてしまった──と、罪悪感でいっぱいになる。
インターフォンから聞こえてきたのは、「ももさく、ビール買ってきたぞー」という若い男のひとの声だった。──ももさく、とははじめのこと。彼の名は『桃崎 朔(ももさき はじめ)』、『朔』は『さく』とも読めるため仲の良い友達や先輩たちから『ももさく』と呼ばれている。他には『ももちゃん』とか。
「あれっ、宅飲みするのって今日だっけ?」
「そうだよー。忘れてたな?」
しまった、とはじめが焦ったように言ってこちらを振り向いた。
わたしは大丈夫よというようにうなずいて見せ、早速冷蔵庫を開けた。