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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第2章 艶羨
明日は日曜日。きっと彼らの帰りは遅くなるだろう。
自分も少し残り物を摘み、冷たくなったコーヒーを飲んだ。
テレビからは、流行りの歌手の歌声が聞こえてくる。
確かまだ、二十歳にもなっていない女の子。
女優業もこなし、この間は子どもたちに人気のアニメ映画の声優も務めていたっけ。キラキラ輝く笑顔。『今、一番幸せなのはわたしよ』とその顔は言っているようだった。
若いっていいなぁ。夢を叶えて、そしてさらに高みを目指している。
あの年頃のわたしは、いったいどんなことを思いながら生活していただろう。
あの頃だって隣にははじめがいた。今よりもっと幼くて、怖いものの少なかったわたしたち。抱き合う時間も、今よりもっともっと多かった。
キュッと胸の奥が痛んだ。
そのとき、はじめの友達のひとりがわたしの名を呼んだ。
「あ、はい。ごめんなさい。何か足りませんか?」
慌てて彼らの元に駆け寄る。近くのコンビニに、ビールを買い足しに走らなくてはならなくなるかもしれないなと思いながら。
「ううん、ちょっとね。れみちゃん、ワタナベ ヒカルってわかる? れみちゃんと同じ学部だった子なんだけど」
「あっ、はい。わかります。一年先輩の……」
ゼミでよく顔を合わせていたひとだ。
自分も少し残り物を摘み、冷たくなったコーヒーを飲んだ。
テレビからは、流行りの歌手の歌声が聞こえてくる。
確かまだ、二十歳にもなっていない女の子。
女優業もこなし、この間は子どもたちに人気のアニメ映画の声優も務めていたっけ。キラキラ輝く笑顔。『今、一番幸せなのはわたしよ』とその顔は言っているようだった。
若いっていいなぁ。夢を叶えて、そしてさらに高みを目指している。
あの年頃のわたしは、いったいどんなことを思いながら生活していただろう。
あの頃だって隣にははじめがいた。今よりもっと幼くて、怖いものの少なかったわたしたち。抱き合う時間も、今よりもっともっと多かった。
キュッと胸の奥が痛んだ。
そのとき、はじめの友達のひとりがわたしの名を呼んだ。
「あ、はい。ごめんなさい。何か足りませんか?」
慌てて彼らの元に駆け寄る。近くのコンビニに、ビールを買い足しに走らなくてはならなくなるかもしれないなと思いながら。
「ううん、ちょっとね。れみちゃん、ワタナベ ヒカルってわかる? れみちゃんと同じ学部だった子なんだけど」
「あっ、はい。わかります。一年先輩の……」
ゼミでよく顔を合わせていたひとだ。