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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第2章 艶羨
「俺、あいつと結婚するんだ。去年、友達の結婚式で会って意気投合してね。同じ大学だったって、そのときに知って」
「えっ、あっ、そうなんですね。おめでとうございます」
このひとは確か、はじめが参加していたゼミの先輩だったはず。
よく日に焼けた、目鼻立ちのはっきりとしたひと。
モテるだろうな、と思った。モテるひとに共通する、ある種のオーラをまとっている。
胸板の厚さや二の腕の逞しさが、服を着ていてもハッキリとわかった。
「俺ら、式は海外で挙げようと思っているんだけど、日本でお披露目会というか、そういう感じのパーティーをしたいと思ってるんだ。二次会っぽいやつ。よかったら、れみちゃんも来てくれないかな?」
「わたしも? いいんですか? わぁ、嬉しいです。楽しみにしています!」
「よかった。ヒカルも喜ぶよ。──君たちは結婚しないの?」
結婚。その二文字が急に身近に迫ってくるような気がした。
はじめとはまだそういった話はほとんどしていなかった。
避けているわけではないけれど、なんとなくふたりとも結婚という言葉をくちにすることはなかった。結婚かぁ……。
「一緒に暮らしていると、なかなかそのタイミングが掴めなくて」
「そっかあ。ちょっとガツンと言ってやるかな」
彼が友達と笑い合うはじめをチラリと見て言った。
わたしは曖昧に笑って誤魔化すと、おかわりいかがですかと聞いた。
「えっ、あっ、そうなんですね。おめでとうございます」
このひとは確か、はじめが参加していたゼミの先輩だったはず。
よく日に焼けた、目鼻立ちのはっきりとしたひと。
モテるだろうな、と思った。モテるひとに共通する、ある種のオーラをまとっている。
胸板の厚さや二の腕の逞しさが、服を着ていてもハッキリとわかった。
「俺ら、式は海外で挙げようと思っているんだけど、日本でお披露目会というか、そういう感じのパーティーをしたいと思ってるんだ。二次会っぽいやつ。よかったら、れみちゃんも来てくれないかな?」
「わたしも? いいんですか? わぁ、嬉しいです。楽しみにしています!」
「よかった。ヒカルも喜ぶよ。──君たちは結婚しないの?」
結婚。その二文字が急に身近に迫ってくるような気がした。
はじめとはまだそういった話はほとんどしていなかった。
避けているわけではないけれど、なんとなくふたりとも結婚という言葉をくちにすることはなかった。結婚かぁ……。
「一緒に暮らしていると、なかなかそのタイミングが掴めなくて」
「そっかあ。ちょっとガツンと言ってやるかな」
彼が友達と笑い合うはじめをチラリと見て言った。
わたしは曖昧に笑って誤魔化すと、おかわりいかがですかと聞いた。