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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第4章 秋雨
雨だ。カーテン越しの窓の向こうにその気配を感じた。ぽとり、ぽとり、ぽとんぽとん……。
今日ははじめの帰りが遅い。
夕食を先に済ませ、彼の分はラップをかけて置いてある。
秋はひと雨ごとに寒さが増すと聞いたことがある。厚手のカーディガンを羽織り、あたたかいコーヒーを淹れた。
読みかけの本に手を伸ばしかけたとき、スマートフォンが鈍い音をたてた。
誰からかしら。はじめ?
わたしは本といっしょにスマートフォンを手に取った。
『れみ、お疲れ様。ヒカル先輩のことなんだけど、ゼミのみんなで何かお祝いのプレゼントを贈ろうかって先輩たちから提案があったんだけど、どう? それで、その話もしたいし、久しぶりにれみといろいろな話がしたいし……近いうちに会えないかな?』
ちはるのガラス玉のようなくりっとした目を思い出す。
そういえば最近、彼女とも会えていない。
イベント関係なく、はじめの友達をもてなすことはよくあるが、自分の友達に会いに行く機会がここのところめっきり減っている。
わたしはコーヒーをそっとすすりながら、学生時代の自分たちのことに思いを馳せた。
ちはるはよく、はじめとわたしを理想のカップルだと言っていた。ほんとうに? そう聞くと、必ず笑って「夫婦になった姿が簡単に想像できるもん」と言った。
今日ははじめの帰りが遅い。
夕食を先に済ませ、彼の分はラップをかけて置いてある。
秋はひと雨ごとに寒さが増すと聞いたことがある。厚手のカーディガンを羽織り、あたたかいコーヒーを淹れた。
読みかけの本に手を伸ばしかけたとき、スマートフォンが鈍い音をたてた。
誰からかしら。はじめ?
わたしは本といっしょにスマートフォンを手に取った。
『れみ、お疲れ様。ヒカル先輩のことなんだけど、ゼミのみんなで何かお祝いのプレゼントを贈ろうかって先輩たちから提案があったんだけど、どう? それで、その話もしたいし、久しぶりにれみといろいろな話がしたいし……近いうちに会えないかな?』
ちはるのガラス玉のようなくりっとした目を思い出す。
そういえば最近、彼女とも会えていない。
イベント関係なく、はじめの友達をもてなすことはよくあるが、自分の友達に会いに行く機会がここのところめっきり減っている。
わたしはコーヒーをそっとすすりながら、学生時代の自分たちのことに思いを馳せた。
ちはるはよく、はじめとわたしを理想のカップルだと言っていた。ほんとうに? そう聞くと、必ず笑って「夫婦になった姿が簡単に想像できるもん」と言った。