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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第4章 秋雨
「ヒカル先輩たちは、式は海外で挙げるのよね。そういうのも素敵よね。ハワイかなぁ……。写真、楽しみね」
わたしはにっこりと微笑んで、彼女の言葉に相づちを打った。
「海外で挙式ってことは、絶対ドレスだもんね。サンセットとふたりのシルエット、なんてロマンチックよね。そう考えると、そういうのもありかなぁって思っちゃう。迷う!」
踊るような笑い声が弾ける。
わたしは笑顔を返しながら、最後のひとくちを食べた。牛肉の味がしっかりとするボロネーゼだったと思った。
同じように最後のひとくちを食べたちはるが、小さなため息をついてこう言った。
「でもね、わたし今も実家暮らしだから、結婚してもやっていけるか不安だわ。れみはほんとうにすごいわよね。仕事もして、家事もちゃんとこなしているんだから」
「慣れよ、慣れ。わたしだって最初からできたわけじゃないし、手を抜くこともあるわよ」
慣れかぁ、と、ちはるが顎に軽く折り曲げたひとさし指をあてて言った。
ウェイターがお皿を器用に腕に乗せ、デザートとドリンクをお持ちしますと言って下がっていった。清潔そうなホワイトのシャツとブラックのカフェエプロン。爽やかな笑顔だった。
「れみの彼氏は幸せよね。仕事から帰ってきたら、れみの笑顔とあたたかくて美味しいお料理が用意されているんだもん」
わたしはにっこりと微笑んで、彼女の言葉に相づちを打った。
「海外で挙式ってことは、絶対ドレスだもんね。サンセットとふたりのシルエット、なんてロマンチックよね。そう考えると、そういうのもありかなぁって思っちゃう。迷う!」
踊るような笑い声が弾ける。
わたしは笑顔を返しながら、最後のひとくちを食べた。牛肉の味がしっかりとするボロネーゼだったと思った。
同じように最後のひとくちを食べたちはるが、小さなため息をついてこう言った。
「でもね、わたし今も実家暮らしだから、結婚してもやっていけるか不安だわ。れみはほんとうにすごいわよね。仕事もして、家事もちゃんとこなしているんだから」
「慣れよ、慣れ。わたしだって最初からできたわけじゃないし、手を抜くこともあるわよ」
慣れかぁ、と、ちはるが顎に軽く折り曲げたひとさし指をあてて言った。
ウェイターがお皿を器用に腕に乗せ、デザートとドリンクをお持ちしますと言って下がっていった。清潔そうなホワイトのシャツとブラックのカフェエプロン。爽やかな笑顔だった。
「れみの彼氏は幸せよね。仕事から帰ってきたら、れみの笑顔とあたたかくて美味しいお料理が用意されているんだもん」