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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第4章 秋雨
「褒めたって何も出ないわよ」

 わたしはおどけた調子で言って笑った。
 彼女も笑いながら、ほんとうにそう思っているのよと返した。わたしが彼氏になりたいぐらい、とも。

「食事って、とても大切なことだと思うの。衣食住のひとつだし。彼ね、一人暮らしをしているから絶対わたしより生活力あるのよね。わたし、何もできないから呆れられちゃうかも……。お料理教室にでも通おうかなぁ。わたしもれみたちみたいに、支え合って暮らしていきたいし」

 ケーキとあたたかい紅茶が運ばれてくる。彼女はいちじくのチーズタルト、わたしは安納芋のモンブラン。

 彼女の先ほどの言葉が頭の中を旋回する。『れみたちみたいに、支え合って』──。
 ちはるの目には、わたしたちは問題のないカップルに映っているようでホッとする。同時に、ほんとうにそうなのか自分自身に問いかけてみる。ほんとうに? 支え合うことができている?

「わたし──、ちゃんとはじめの支えになれているのかなぁ」

 ぽろりと、思っていた言葉がくちから零れてしまった。
 ちはるがびっくりしたようにわたしを見る。
 わたしは慌てて「お料理とか、いろいろ失敗しちゃうこともあるからね」と言い、がぶりと紅茶を飲んで目を白黒させた。

「れみでもそんなふうに不安に思うことって、あるの? なんでも器用に上手にこなしているように見えるのに」
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