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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第4章 秋雨
「そんなことないわよ。いくらがんばってみてもうまくいかないこともあるし……」
彼女が意外そうな顔をする。
セックスレスに悩んでいるなんて、恥ずかしくて言えない。誰にも言えないだろうと思った。
喉の奥に魚の小骨が引っ掛かっているみたい。苦しい気持ちをすっかり話して聞いてもらえれば楽になれそうなのに。
刺激的なアルバイトを始めてみても、いつもと違った服装で挑んでみても、うまくいかない。
はじめがわたしに優しい言葉をかけてくれればかけてくれるほど、自分の至らなさに情けなくなってしまう。
彼のためにセックスレスを解消したい。そう思うのに、どうして身体が思うように動いてくれないんだろう。
焦りはわたしを弱気にする。
わたしたちはもうダメなんじゃないかと、絶望的な気持ちになってしまう……。
「苦手なこととか、努力だけじゃどうにもならないこともあるもんね。わたし、どんなにがんばってみてもお裁縫が苦手でね、スカートの裾がほつれてしまったときに困っちゃったんだけど、裾上げ用のテープを見つけて以来、ずーっとそれを使ってるの。便利な道具があるなら、それを利用するのもありかなって思ったの」
「裾上げ用のテープかぁ。なるほど、確かにあれって便利よね。──苦手なことを認めて、他の方法を考える、かぁ……」
彼女が意外そうな顔をする。
セックスレスに悩んでいるなんて、恥ずかしくて言えない。誰にも言えないだろうと思った。
喉の奥に魚の小骨が引っ掛かっているみたい。苦しい気持ちをすっかり話して聞いてもらえれば楽になれそうなのに。
刺激的なアルバイトを始めてみても、いつもと違った服装で挑んでみても、うまくいかない。
はじめがわたしに優しい言葉をかけてくれればかけてくれるほど、自分の至らなさに情けなくなってしまう。
彼のためにセックスレスを解消したい。そう思うのに、どうして身体が思うように動いてくれないんだろう。
焦りはわたしを弱気にする。
わたしたちはもうダメなんじゃないかと、絶望的な気持ちになってしまう……。
「苦手なこととか、努力だけじゃどうにもならないこともあるもんね。わたし、どんなにがんばってみてもお裁縫が苦手でね、スカートの裾がほつれてしまったときに困っちゃったんだけど、裾上げ用のテープを見つけて以来、ずーっとそれを使ってるの。便利な道具があるなら、それを利用するのもありかなって思ったの」
「裾上げ用のテープかぁ。なるほど、確かにあれって便利よね。──苦手なことを認めて、他の方法を考える、かぁ……」