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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第4章 秋雨
 恍惚とした表情に思わず見入ってしまう。
 彼女のワインレッドの薄い唇がゆっくりと動き、何かを囁くように零した。
 それを聞いた男がくつくつと笑う。
 こちら側には聞き取れないふたりの会話。それが消えた後、ベッドが大きく軋んだ。
 男が女の膝を掴んで突き上げている。

 まるでそれは野獣の咆哮。
 部屋を揺らさんばかりの悦びの声に、わたしたちは思わずごくりと生唾を飲み込んでしまった。

 同時に果てた彼らは、その余韻を楽しむ間も無くすぐにまた肌を重ね合わせる。
 束の間の幸せを貪るようなセックス。

 黒々とした牡茎がズブズブと飲み込まれていき、激しくピストンを繰り返している。驚くほど長いそれが出たり入ったりするたびに、卑猥な水音が響いた。

「あぁ……気持ちいいよ……。俺たちが気持ちよくなっているところをしっかり見てもらおうね……あぁ、頭がおかしくなりそうだ。あぁ……」

「あぁああ……あたしも気持ちよくて──おかしくなっちゃいそう……はぁあんっ……ああぁ、あそこが壊れちゃいそうよっ、んっ、あぁあんっ」

 ふたりの情熱がマジックミラーを突き破り、ここまで届いてきそうな気がしてわたしは小さく息を飲んだ。
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