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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第4章 秋雨
あの部屋を出たら、愛し合っていることを隠さなくてはならないからなのか、それとも……。
「いろんなカップルがいるもんね。あのひとたちがどんな関係かはわからないけれど……、あの部屋にいた間だけでも開放的な気持ちになれて、ふたりの時間を楽しむことができていたらいいな」
ほんとうにそうね、と、わたしは彼の言葉に深くうなずいた。ほんとうにその通りだと思う。
家に着き、鍵を開けて中に入る。
鍵を開けるのはわたしだけど、先に入るのははじめ。いつからそうなのか覚えていないくらい前からそうだった。引っ越してきた初日からそうだったのかもしれない。
傘立てに傘を入れ、靴を脱いで彼の分もいっしょにたたきに並べる。
はじめは靴を、かかと部分が壁に面するようにして脱ぐクセがある。
下駄箱の中、下段の隅っこに置いてあるカゴから使い古したリネンを取り出し、さっと靴を拭ってから立ち上がった。
「れみ、何か飲む? 寒いし、あたたかいものがいいよね」
奥から彼が言った。
わたしは、ミルクたっぷりのアールグレイがいいと言いながら部屋の中へと入っていった。
「いろんなカップルがいるもんね。あのひとたちがどんな関係かはわからないけれど……、あの部屋にいた間だけでも開放的な気持ちになれて、ふたりの時間を楽しむことができていたらいいな」
ほんとうにそうね、と、わたしは彼の言葉に深くうなずいた。ほんとうにその通りだと思う。
家に着き、鍵を開けて中に入る。
鍵を開けるのはわたしだけど、先に入るのははじめ。いつからそうなのか覚えていないくらい前からそうだった。引っ越してきた初日からそうだったのかもしれない。
傘立てに傘を入れ、靴を脱いで彼の分もいっしょにたたきに並べる。
はじめは靴を、かかと部分が壁に面するようにして脱ぐクセがある。
下駄箱の中、下段の隅っこに置いてあるカゴから使い古したリネンを取り出し、さっと靴を拭ってから立ち上がった。
「れみ、何か飲む? 寒いし、あたたかいものがいいよね」
奥から彼が言った。
わたしは、ミルクたっぷりのアールグレイがいいと言いながら部屋の中へと入っていった。