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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第5章 糸口
涙が溢れ、耳のほうへと流れていく。
それを彼がぺろりと舐めて、微笑んだ。
再び、波が押し寄せるようにそのときが迫ってきた。
それを彼に伝えると、自分もそろそろだとおしえてくれた。
指と指を絡め、肌と肌をぶつけ合う。
彼の命の水を吸い上げようと身体が準備する。
なんて甘美な時間だろう。
彼が唸るような声をあげ、今か今かと待ちわびていたわたしの中の一等深く広い場所にその命の水を迸らせた。
わたしたちの身体は同時に深く沈み込む。
脈動する彼の一部と、痙攣するわたしの一部がしっかりとひとつになった。
元々ひとつのものだったものが何かの拍子に割れてしまい、それがぴたりとくっつき元に戻ったかのよう。
肌を重ねることの悦びを、わたしは静かに噛み締めた。
「俺、れみとセックスしたいってずっと思っていたし、そのための努力もしようって思っていた。でも、あのバイトを始めてからいろいろなカップルを目にしてきて、少しずつ気持ちが変わっていった。もしもれみとセックスができなくても、別に構わないと思うようにもなってきていた。そりゃぁ、できたら嬉しいよ。でも君がつらい思いをするだけのセックスなんて、必要ないって思ったんだ」
裸のまま寄り添い、悦びの余韻に浸っていたときに彼が言った。
それを彼がぺろりと舐めて、微笑んだ。
再び、波が押し寄せるようにそのときが迫ってきた。
それを彼に伝えると、自分もそろそろだとおしえてくれた。
指と指を絡め、肌と肌をぶつけ合う。
彼の命の水を吸い上げようと身体が準備する。
なんて甘美な時間だろう。
彼が唸るような声をあげ、今か今かと待ちわびていたわたしの中の一等深く広い場所にその命の水を迸らせた。
わたしたちの身体は同時に深く沈み込む。
脈動する彼の一部と、痙攣するわたしの一部がしっかりとひとつになった。
元々ひとつのものだったものが何かの拍子に割れてしまい、それがぴたりとくっつき元に戻ったかのよう。
肌を重ねることの悦びを、わたしは静かに噛み締めた。
「俺、れみとセックスしたいってずっと思っていたし、そのための努力もしようって思っていた。でも、あのバイトを始めてからいろいろなカップルを目にしてきて、少しずつ気持ちが変わっていった。もしもれみとセックスができなくても、別に構わないと思うようにもなってきていた。そりゃぁ、できたら嬉しいよ。でも君がつらい思いをするだけのセックスなんて、必要ないって思ったんだ」
裸のまま寄り添い、悦びの余韻に浸っていたときに彼が言った。