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同棲中の彼とのセックスレスを解消したい!
第5章 糸口
そして深呼吸をしてから、短くハッキリと彼の申し出に答えた。
彼が嬉しそうに微笑み、それからキスの雨を降らせた。
甘やかで、幸福なキス──。
「道具を使うのって、実はちょっと抵抗があったんだ。なんだか、男の好きなように女の子を動かしているような気がしてさ……。でもあの若いカップルが、そうじゃないということをおしえてくれた。れみが気持ちよさそうで、ほんとうによかった」
「正解、だったね」
わたしは少してれくさい気持ちになりながら言った。
そして、ふと、先日ちはるが言っていた言葉が浮かんだ。『便利な道具があるなら、それを利用するのもありかなって思ったの』──。
彼も微笑んでうなずき、そして唇を寄せ、泣きだしたくなるほど甘くて優しいキスをした。
蕩けるようなくちづけ。
まるで花々が咲き乱れる様を早送りで見ているかのような気分。
こころの中に色とりどりの花が広がっていく。馨(かぐわ)しい花々が、まぁるいブーケをかたちづくっている……。
彼が嬉しそうに微笑み、それからキスの雨を降らせた。
甘やかで、幸福なキス──。
「道具を使うのって、実はちょっと抵抗があったんだ。なんだか、男の好きなように女の子を動かしているような気がしてさ……。でもあの若いカップルが、そうじゃないということをおしえてくれた。れみが気持ちよさそうで、ほんとうによかった」
「正解、だったね」
わたしは少してれくさい気持ちになりながら言った。
そして、ふと、先日ちはるが言っていた言葉が浮かんだ。『便利な道具があるなら、それを利用するのもありかなって思ったの』──。
彼も微笑んでうなずき、そして唇を寄せ、泣きだしたくなるほど甘くて優しいキスをした。
蕩けるようなくちづけ。
まるで花々が咲き乱れる様を早送りで見ているかのような気分。
こころの中に色とりどりの花が広がっていく。馨(かぐわ)しい花々が、まぁるいブーケをかたちづくっている……。