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恋はいつでも平行線【完結】
第25章 *二十五*

*
目が覚めたら、温かな青の腕の中だった。
それがなんだか嬉しくて、青の厚い胸板に顔を擦りつけると、頭をきつく抱きしめられた。
「柚希、かーわいい」
「かわいくないよ!」
「かわいいよ。すっごくかわいい。だって俺、柚希が気絶しているのをいいことに、柚希のナカの蜜、舐め回してたのに、起きたらこうして抱きついてきてくれるんだよ? かわいいに決まってる」
いや、青。そこ、正直に申告しなくていいから……。
顔を上げたくても、恥ずかしくて、無理だった。
しばらく青の胸板に顔をつけたまま、頬の熱を冷まそうとしていたところ、青が急に真面目な声で名を呼んできた。
「ねえ、柚希」
「ん……」
「そのままでいいから、聞いてて」
「うん」
そう言われたけれど、顔を見ながら話を聞いた方がよいかと思って顔を上げようとしたら、青がわたしの頭を抱え直した。
どうやら顔を見て欲しくないらしいので、そのままでいることにした。
「俺」
「うん」
「柚希を独占したい」
「……えっ」
青の態度でそれは分かっていたけれど、まさかはっきりと言われるとは思ってもいなかった。
「ねぇ、柚希。ここにいればずっと、こうして俺は柚希のこと、ずっと愛していられるよ」
「…………」
「この奥院で、神田家の巫女として、俺にずっと、抱かれ続けない?」
青の声は震えていて、そんなことが不可能だと分かっていながら、提案してきているのが分かった。
青は水だ。
いくら交わっても、きっと、子を孕むことはない。
だからここで、快楽に溺れ、気が向くままに巫女の儀式と言って交わり続けるという選択肢も、あるといえばある。
でも、そんなことを続けていていいのかという疑問と……。
こんな時だというのに、どうしてかわたしの頭に臣哉がよぎった。
わたしがじっと青の腕の中で固まっていると、青のため息がこぼれてきた。
「柚希は、あの臣哉って男が好きなんだね」
「いや、ちが……っ!」
目が覚めたら、温かな青の腕の中だった。
それがなんだか嬉しくて、青の厚い胸板に顔を擦りつけると、頭をきつく抱きしめられた。
「柚希、かーわいい」
「かわいくないよ!」
「かわいいよ。すっごくかわいい。だって俺、柚希が気絶しているのをいいことに、柚希のナカの蜜、舐め回してたのに、起きたらこうして抱きついてきてくれるんだよ? かわいいに決まってる」
いや、青。そこ、正直に申告しなくていいから……。
顔を上げたくても、恥ずかしくて、無理だった。
しばらく青の胸板に顔をつけたまま、頬の熱を冷まそうとしていたところ、青が急に真面目な声で名を呼んできた。
「ねえ、柚希」
「ん……」
「そのままでいいから、聞いてて」
「うん」
そう言われたけれど、顔を見ながら話を聞いた方がよいかと思って顔を上げようとしたら、青がわたしの頭を抱え直した。
どうやら顔を見て欲しくないらしいので、そのままでいることにした。
「俺」
「うん」
「柚希を独占したい」
「……えっ」
青の態度でそれは分かっていたけれど、まさかはっきりと言われるとは思ってもいなかった。
「ねぇ、柚希。ここにいればずっと、こうして俺は柚希のこと、ずっと愛していられるよ」
「…………」
「この奥院で、神田家の巫女として、俺にずっと、抱かれ続けない?」
青の声は震えていて、そんなことが不可能だと分かっていながら、提案してきているのが分かった。
青は水だ。
いくら交わっても、きっと、子を孕むことはない。
だからここで、快楽に溺れ、気が向くままに巫女の儀式と言って交わり続けるという選択肢も、あるといえばある。
でも、そんなことを続けていていいのかという疑問と……。
こんな時だというのに、どうしてかわたしの頭に臣哉がよぎった。
わたしがじっと青の腕の中で固まっていると、青のため息がこぼれてきた。
「柚希は、あの臣哉って男が好きなんだね」
「いや、ちが……っ!」

