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恋はいつでも平行線【完結】
第25章 *二十五*
臣哉のことは、嫌い。
だって、デリカシーないし、自分勝手だし、顔がいいくらいしか取り柄がない。
それなのに、どうしてわたしは青を選ばないで、臣哉を想っているのだろう。
「俺は二番でいいよ」
「ち、違うの!」
「違わないよ。……というより、俺が一番になったら駄目なんだよ。柚希は人間、俺は水。交われるけど、交われない」
青の矛盾した言葉に、わたしはすぐに分かった。
身体を重ねることはできるけれど、それは本来、出来ないもの。今は青が人の形を取っているから擬似的にできているけれど、これは奇跡。
そして、青は水で、わたしは人間。
わたしが望もうと望むまいと青はわたしの側にいるけれど、それだけしかできない。
次に繋ぐことは、できない──。
「ごめん、柚希が困るのが分かっていて、わがままを言った。俺は、柚希の二番でいい。でも、今だけ、柚希の一番にして」
「一番とか、二番って……そんなこと」
「できない? 比べられないってこと?」
「ううん。青は青だし、臣哉は馬鹿だけど、臣哉だし、比べるものではないと思うの」
わたしのその言葉に、青は笑った。
「柚希ってすごいよね」
「え、なにが」
「普通なら、比べると思うよ。でも、そうじゃないって言ってくれた」
臣哉は突き抜けすぎて、対象外だと思うだけなんだけど、青はなんだかいいように解釈をしてくれたようだ。
「とりあえず、秋祭りが終わるまでは、柚希はここで巫女のつとめを果たしてね」
「そ、それって……」
「そう。ずっと俺に抱かれて、感じ続けて?」
祖母にもそんなことを言われたけれど、それってかなりハードな話じゃないでしょうかっ?
「心配しないでも、きちんと休ませてあげるよ」
いや、それも心配だけど、秋祭りが終わるまでって、わたし、終わる頃には快楽の虜になって、人間を止めてそうで怖いのですが!
「その不安そうな顔、そそる」
だって、デリカシーないし、自分勝手だし、顔がいいくらいしか取り柄がない。
それなのに、どうしてわたしは青を選ばないで、臣哉を想っているのだろう。
「俺は二番でいいよ」
「ち、違うの!」
「違わないよ。……というより、俺が一番になったら駄目なんだよ。柚希は人間、俺は水。交われるけど、交われない」
青の矛盾した言葉に、わたしはすぐに分かった。
身体を重ねることはできるけれど、それは本来、出来ないもの。今は青が人の形を取っているから擬似的にできているけれど、これは奇跡。
そして、青は水で、わたしは人間。
わたしが望もうと望むまいと青はわたしの側にいるけれど、それだけしかできない。
次に繋ぐことは、できない──。
「ごめん、柚希が困るのが分かっていて、わがままを言った。俺は、柚希の二番でいい。でも、今だけ、柚希の一番にして」
「一番とか、二番って……そんなこと」
「できない? 比べられないってこと?」
「ううん。青は青だし、臣哉は馬鹿だけど、臣哉だし、比べるものではないと思うの」
わたしのその言葉に、青は笑った。
「柚希ってすごいよね」
「え、なにが」
「普通なら、比べると思うよ。でも、そうじゃないって言ってくれた」
臣哉は突き抜けすぎて、対象外だと思うだけなんだけど、青はなんだかいいように解釈をしてくれたようだ。
「とりあえず、秋祭りが終わるまでは、柚希はここで巫女のつとめを果たしてね」
「そ、それって……」
「そう。ずっと俺に抱かれて、感じ続けて?」
祖母にもそんなことを言われたけれど、それってかなりハードな話じゃないでしょうかっ?
「心配しないでも、きちんと休ませてあげるよ」
いや、それも心配だけど、秋祭りが終わるまでって、わたし、終わる頃には快楽の虜になって、人間を止めてそうで怖いのですが!
「その不安そうな顔、そそる」