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恋はいつでも平行線【完結】
第27章 *二十七*
青は臣哉に触れたことで、なにかを見たらしい。
だけどそのせいなのか、ますます青白い顔をして、気のせいか、肩で息をしているように見えるんだけど……どうして?
「俺は、柚希のナカに出せて、すごーく気持ち良かったよ」
「おまえ……」
「あんたと違って、柚希は俺に好きって言ってくれた」
「…………」
「だから。あんたが今さら現れても、遅いんだよ。柏臣哉」
青は臣哉を明らかに挑発して、にやりと笑った。
途端。
わたしの見間違いなのか。
臣哉の身体がふくれあがったように見えた。
「おまえ……!」
青と臣哉、ここからだとほとんと身長が変わらないと思っていたのに、今はどうしてだろう、臣哉の身体が横にも縦にも大きくなっていて、見たことのない醜い化け物のようなものになっていた。
あれは……なに?
「悔しい? 悔しいよね。本当は好きなくせに、柚希の心と身体がほしいのに、拒絶されるのが怖くて、ひどいことを口にして、柚希の心を傷つけて、それで自分の心を守ろうとするからだよ」
青はそう言うと、青白い顔のまま、笑った。
「呪いの骨董たちに取り憑かれて、それで、あのフェラした女も、のみ込んだの?」
「…………」
「嫉妬に狂った男は、醜いよ」
風はないはずなのに、ざわりと庭の木々をなにかが揺らした。
よく分からないけれど、あれは止めなければならない。
そう気がついたけれど、身体が思うように動かない。
それでもわたしは手を伸ばしてふすまをもっと開けようとしたら──。
「柚希さま」
いつの間に部屋に入って来たのか分からないけれど、雪さんが後ろからわたしの手を掴んで、止めた。
だけどそのせいなのか、ますます青白い顔をして、気のせいか、肩で息をしているように見えるんだけど……どうして?
「俺は、柚希のナカに出せて、すごーく気持ち良かったよ」
「おまえ……」
「あんたと違って、柚希は俺に好きって言ってくれた」
「…………」
「だから。あんたが今さら現れても、遅いんだよ。柏臣哉」
青は臣哉を明らかに挑発して、にやりと笑った。
途端。
わたしの見間違いなのか。
臣哉の身体がふくれあがったように見えた。
「おまえ……!」
青と臣哉、ここからだとほとんと身長が変わらないと思っていたのに、今はどうしてだろう、臣哉の身体が横にも縦にも大きくなっていて、見たことのない醜い化け物のようなものになっていた。
あれは……なに?
「悔しい? 悔しいよね。本当は好きなくせに、柚希の心と身体がほしいのに、拒絶されるのが怖くて、ひどいことを口にして、柚希の心を傷つけて、それで自分の心を守ろうとするからだよ」
青はそう言うと、青白い顔のまま、笑った。
「呪いの骨董たちに取り憑かれて、それで、あのフェラした女も、のみ込んだの?」
「…………」
「嫉妬に狂った男は、醜いよ」
風はないはずなのに、ざわりと庭の木々をなにかが揺らした。
よく分からないけれど、あれは止めなければならない。
そう気がついたけれど、身体が思うように動かない。
それでもわたしは手を伸ばしてふすまをもっと開けようとしたら──。
「柚希さま」
いつの間に部屋に入って来たのか分からないけれど、雪さんが後ろからわたしの手を掴んで、止めた。