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恋はいつでも平行線【完結】
第27章 *二十七*
 青、いつからわたしの彼氏になったのっ?

「オレが知る限りでは、柚希に彼氏ができたことはなかったはずだが?」
「それはあんたみたいな最低な男に知られたら、なにを言われるか、されるか分からないから黙っていただけだろ。柚希に信頼されてないな」

 ちょっと青、臣哉を挑発してどうするのよ。
 いやいや、それに、青と知り合ったのは数日前だし!

「おまえ、なんかすごいむかつく」
「そうだろうね。むかつくように仕向けてるから」

 おーい、青さんやーい。
 なんで、どうして?

「おまえ、来るの、遅いよ」
「……仕方がないだろう」

 実家に逃げ帰ってきてから、何日経ったのか朦朧としていてよく分からないけれど、確かに今頃来るのは遅いような気がする。
 いや、そもそもが臣哉がここに来るとは思っていなかったから、いるだけでもびっくりなんだけど、どうして今なの?

「……おまえから、嫌な女の臭いがする」
「ふぅん?」

 女の……におい?
 え、やっぱり臣哉、わたしを襲って、それで変に自信がついちゃって、手当たり次第、女の子を襲っちゃったってことっ?
 それ、犯罪じゃない?

「柚希の身体がいいっていいながら、別の子に手を出したんだ?」
「はっ、違うし。それにオレ、別に柚希に操を捧げているわけでもないし、柚希だって、おまえとやっちまったんだろう? これでおあいこだ」

 そういうものなのでしょうか……?
 それよりも、青の質問に対する臣哉の答え、なんかおかしくない?
 青も疑問に思ったのか、臣哉に近づき、手を伸ばすと唇に触れた。
 青の指先が、臣哉の唇を割り、なにかを探るように動いた。
 臣哉はすぐに青の指を振り払い、二・三歩ほど後退した。

「おいっ、なにをするっ!」
「……へー。──で、フェラされて、気持ち良かった?」
「────っ!」
「何度、出させられた? しごかれて、気持ち良かった?」
「おま……」
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