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恋はいつでも平行線【完結】
第28章 *二十八*
 いつもは温かい雪さんの指が、今日は氷のように冷たい。

「雪……さ、ん?」
「青が対峙している男性は、呪いの骨董たちに取り憑かれています。今、あなたが近くにいくと、巻き込まれます」
「でもっ」
「青に任せておきなさい」

 そういうけれど、雪さんの手は震えているし、ふすまの隙間から見える青も青白いし、任せておける感じではない。
 だから身体を起こそうとしたら、雪さんの身体がわたしの上にのしかかってきた。

「え、雪さん?」

 あわてて雪さんを見ると、こちらも青い顔をして、息苦しそうに肩を上下させて、しかも辛そうに目を閉じていた。

「雪さんっ?」

 しかもわたしに触れる身体は、冷水のようで……。
 って、冷水っ?

「柚希……さま、すみません。かなり冷たいと思いますが、少しだけ、お許し……を」

 雪さんはそういうと、人の形を保っていられなかったのか、あっという間に水の姿に戻った。

 いったい、なにが起こっているのっ?

 ゆらゆらと揺れてはいたけれど、膜の張った水が、いちおう、それが雪さんだったという名残はあって、人の形をしていた。
 そしてそれは、わたしの身体を這い回った。
 冷たい感触が、全身を這い回り、あまりの冷たさに悲鳴が上がりそうになった。
 唇をかみしめて耐えていると、背中から腰、お尻と移動して、冷たい水が浴衣を割り、わたしの蜜口へとたどり着いた。
 あまりの冷たさに、鳥肌が止まらない。
 止めてと言いたいけれど、冷たさに震えて、歯がかちかちと音を立てて、言葉をなさない。
 冷たい水が、ぬるりと蜜口を舐めあげた。

「ひゃぅっ」

 冷たさに声が洩れる。
 それは止まらず、冷たくて震え上がっているというのに、刺激されているからなのか、ナカから次々に蜜があふれてきて、ぬるぬるは止まらない。
 さらには、蜜口だけでは足りなかったのか、冷たい水がナカに入り込んできて、すり上げられた。

「ぁっ……んっ」
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