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恋はいつでも平行線【完結】
第3章 *三*
 臣哉はそう言いながら、耳たぶを食んできた。そこからじわりと熱が生まれ、ぞくぞくとした甘いしびれを生む。

「ぁ……やめっ」

 今まで感じたことのない刺激に、触れてもいないのに乳首がキュッと縮こまり、それにつられ、お腹の奥が疼き始める。

「んっ……、ぁぁっ」
「処女のくせに感じやすいのか」

 臣哉はくすりと笑うと耳たぶをまた柔らかく食み、それから首筋に唇をあてた。チュッと音を立てて耳の下のあたりに吸い付き、ちくりとした痛みを与えられた。痛いと思うと同時に、感じたことのない甘い痺れにわたしの身体は勝手にはねた。

「反応、いいな」

 楽しそうな臣哉の声にわたしは首を振るけれど、与えられた刺激のせいで、思うように動けない。
 一刻も早く感じて、朝のお勤めを終わらせようと訓練した結果、経験がないのにわたしは感じやすいのだと思う。
 さらには、臣哉の与える刺激が的確だからなのか、わたしの身体は、思いとは裏腹に、反応していく。

 臣哉の唇は首筋を舐め、首の付け根をまたもや柔らかく食み、そしてたまに吸い付いていく。
 刺激を与えられる度に、わたしの口からは意思に反して甘ったるい声が洩れた。

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