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恋はいつでも平行線【完結】
第32章 *三十二*

青に背を向けた、というところまでは記憶にある。
だけどその後、また眠ってしまったようだ。
青と雪さんの話によれば、わたしは一ヶ月の間、昏睡状態にあったという。
目が覚めたばかりで疲れていたのだろう。
それからゆっくりと時間をかけて、身体を整えた。
そして、気がついたら、年が明けていた。
大学生になって、実家を出てからここに戻ってくるのは、秋祭りの時だけだった。
あとは学生の時からずっと、リンティの手伝いをしていたのもあり、なかなかこちらに戻ってくることができなかった。
だから久しぶりにゆっくりできてよかったのだけど、そうすると変に時間ができて、色々と考えて、暗い気持ちになるというのを繰り返した。
それでも、まだ青がずっと側にいてくれたから、そこまでどん底には落ち込まなかった。
「ね、柚希」
体調もだいぶ戻ったし、いつまでも実家にいるわけにもいかなかったので、そろそろ戻ろうとした頃、青がそう声を掛けてきた。
「あいつのこと、気にしてるの?」
「……え」
「だって柚希、遠い目をしてため息を吐くことが多くなったからさ」
「…………」
あの秋祭りの日から、すでに数か月が経っていて、だけど、臣哉の行方は依然として判明しないという。
雪さんと青が水と連携して探しているというけれど、未だに見つからないというのだから、最近ではもしかしたら最悪な状況ではないかと、すぐに嫌な考えが浮かんでくる。
「柚希」
青はわたしの前に正座をして、真面目な表情を向けてきた。
「柚希はあいつのこと、好きなの?」
「……嫌い」
「それなのに、どうしてそんなに切ない顔をして、あいつのことを想うの?」
「────っ」
青にそんなことを言われて、残念ながらそれは外れてなくて、恥ずかしくて、俯いた。
だけどその後、また眠ってしまったようだ。
青と雪さんの話によれば、わたしは一ヶ月の間、昏睡状態にあったという。
目が覚めたばかりで疲れていたのだろう。
それからゆっくりと時間をかけて、身体を整えた。
そして、気がついたら、年が明けていた。
大学生になって、実家を出てからここに戻ってくるのは、秋祭りの時だけだった。
あとは学生の時からずっと、リンティの手伝いをしていたのもあり、なかなかこちらに戻ってくることができなかった。
だから久しぶりにゆっくりできてよかったのだけど、そうすると変に時間ができて、色々と考えて、暗い気持ちになるというのを繰り返した。
それでも、まだ青がずっと側にいてくれたから、そこまでどん底には落ち込まなかった。
「ね、柚希」
体調もだいぶ戻ったし、いつまでも実家にいるわけにもいかなかったので、そろそろ戻ろうとした頃、青がそう声を掛けてきた。
「あいつのこと、気にしてるの?」
「……え」
「だって柚希、遠い目をしてため息を吐くことが多くなったからさ」
「…………」
あの秋祭りの日から、すでに数か月が経っていて、だけど、臣哉の行方は依然として判明しないという。
雪さんと青が水と連携して探しているというけれど、未だに見つからないというのだから、最近ではもしかしたら最悪な状況ではないかと、すぐに嫌な考えが浮かんでくる。
「柚希」
青はわたしの前に正座をして、真面目な表情を向けてきた。
「柚希はあいつのこと、好きなの?」
「……嫌い」
「それなのに、どうしてそんなに切ない顔をして、あいつのことを想うの?」
「────っ」
青にそんなことを言われて、残念ながらそれは外れてなくて、恥ずかしくて、俯いた。

