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恋はいつでも平行線【完結】
第4章 *四*
臣哉はわたしの首筋に唇を這わせていたけれど、それに飽き足らず、今度は身体を撫でまわし始めた。
「んっ、やめ……っ」
「止めろという割には、逆に身体はオレに押し付けてきてるが?」
身体はこの二年間の積み重ねのせいで、甘い刺激を求めている。だけど心は反比例していて、ダメだと訴えかけてきていた。
「嫌よ、臣哉とだなんて!」
わたしは気力を振り絞って臣哉の肩に手をかけ、身体を離そうとした。
けれど臣哉は、腕の力を緩めるどころか、ますます力を入れた。
「どうしてだろうな、おまえにそうやって拒否られると、余計にみなぎる」
「やだ、意地悪しないでよ!」
「そういわれると、ますますしたくなるんだよな」
ちょっともう、信じられないんだけど!
なんで嫌だって言ってるのに、止めないばかりか、続けようとするわけ?
「……止めて」
「泣いて懇願したら、考えてやる」
臣哉のその言葉に、むっとした。
泣いて懇願したらだなんて、そんなこと、するわけがない。
「嫌よ!」
「オレ、守ってやらなければならないような、か弱い子が好きなんだよな」
臣哉の見た目の好みからすると、そう言われないでも知っていた。だから、わたしみたいに反発する相手は、臣哉は扱いにくいみたいで、苦手ってのもよく知っている。
臣哉は見た目も中身もかわいい子が好きで、そんな子に頼られたい。
一方のわたしは、守られるのは嫌だし、自分のことは自分でやりたい。
考えからして、臣哉とは合わないのだ。
「悪かったわね、可愛げがなくて!」
わたしとしてはどうあっても臣哉となんて嫌だから、必死になって身体を押しのけようとしたのだけど、力では敵わない。
「やだったら!」
「嫌なら、泣いてやめてくださいって言えよ」
絶対に言わない! と心の中で決意して、臣哉をにらみつければ、鼻で笑われた。
「いいね、その強気な態度。どうあっても屈服してやりたくなる」
「ほんっと、あんたっていい趣味してるわね! さいてー!」
ほんっとーに! 最低すぎる!
もう一度、肩を押して身体を離そうとしたけれど、びくともしないばかりか、筋肉質な身体を逆に押し付けてきた。
「柚希の身体、むっちゃ気持ちいい」
「ぁ……っ」
「んっ、やめ……っ」
「止めろという割には、逆に身体はオレに押し付けてきてるが?」
身体はこの二年間の積み重ねのせいで、甘い刺激を求めている。だけど心は反比例していて、ダメだと訴えかけてきていた。
「嫌よ、臣哉とだなんて!」
わたしは気力を振り絞って臣哉の肩に手をかけ、身体を離そうとした。
けれど臣哉は、腕の力を緩めるどころか、ますます力を入れた。
「どうしてだろうな、おまえにそうやって拒否られると、余計にみなぎる」
「やだ、意地悪しないでよ!」
「そういわれると、ますますしたくなるんだよな」
ちょっともう、信じられないんだけど!
なんで嫌だって言ってるのに、止めないばかりか、続けようとするわけ?
「……止めて」
「泣いて懇願したら、考えてやる」
臣哉のその言葉に、むっとした。
泣いて懇願したらだなんて、そんなこと、するわけがない。
「嫌よ!」
「オレ、守ってやらなければならないような、か弱い子が好きなんだよな」
臣哉の見た目の好みからすると、そう言われないでも知っていた。だから、わたしみたいに反発する相手は、臣哉は扱いにくいみたいで、苦手ってのもよく知っている。
臣哉は見た目も中身もかわいい子が好きで、そんな子に頼られたい。
一方のわたしは、守られるのは嫌だし、自分のことは自分でやりたい。
考えからして、臣哉とは合わないのだ。
「悪かったわね、可愛げがなくて!」
わたしとしてはどうあっても臣哉となんて嫌だから、必死になって身体を押しのけようとしたのだけど、力では敵わない。
「やだったら!」
「嫌なら、泣いてやめてくださいって言えよ」
絶対に言わない! と心の中で決意して、臣哉をにらみつければ、鼻で笑われた。
「いいね、その強気な態度。どうあっても屈服してやりたくなる」
「ほんっと、あんたっていい趣味してるわね! さいてー!」
ほんっとーに! 最低すぎる!
もう一度、肩を押して身体を離そうとしたけれど、びくともしないばかりか、筋肉質な身体を逆に押し付けてきた。
「柚希の身体、むっちゃ気持ちいい」
「ぁ……っ」