この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋はいつでも平行線【完結】
第7章 *七*
臣哉を怒らせたって、いいことないというのは頭の隅で分かっていた。
だけど、臣哉の思うとおりになっている今の状況が悔しくて、一矢報いたくなって怒らせるようなことばかりが口から出てくる。
「オレが飽きるまで、おまえのこと、離さないからな」
「飽きるとか、飽きないとか、そういう問題?」
「セックスを覚えたての男は猿よりひどいってことを知らないのか」
「あんた、自分が猿だって認めるんだ?」
「……もういい。おまえと話してると、腹が立つ」
臣哉はそう言うと、悩ましげに一度、目を閉じ、それからなにかを振り払うように頭を軽く振ると、宙をにらみつけながら腰を振り始めた。
「あんたの動き、単調すぎて感じない」
「…………」
最初こそ、ナカを擦られて気持ちが良かったけれど、どんどんと慣れて来たのか、気持ちがいいけれど、頭が真っ白になるほどの快感は遠くへ行ってしまっていた。
負けず嫌いの臣哉のことだから、わたしはまだイッてないのに、臣哉は入れる前にイッてしまったため、内心でははらわたが煮えくりかえるほど腹が立っているはずだ。
その証拠に、こめかみがぴくぴくとひくついているのが見えた。
「わたしが気絶するくらい、感じさせなさいよ」
臣哉が腰を振る度に、それに合わせてゆさゆさとベッドが揺れる。キシキシときしむ音を聞いていると、段々とナニしてるんだか……と冷静になっていく。
このまま、臣哉が諦めて抜いてくれればいいのにと思うのに、臣哉の動きは止まらない。
そればかりか、先ほどまでは前後に擦られているだけだったのが、動きが変わってきた。
奥まで押し込められたかと思うと、次にはナカをかき混ぜるように腰が回され、違う刺激がわたしを襲う。
それは、自分が挑発したからだ、と気がついた時にはすでに遅く、わたしの口から勝手に甘い声が洩れていた。
初めての刺激に翻弄されていたけれど、あっという間にそれに慣れ、わたしの身体はもっと強い刺激を求めてしまった。
正解としては、臣哉を刺激しないでこのまま単調に擦られ続けていれば、わたしのナカはきっと乾いてきて、臣哉もあきらめてくれたのかもしれないけれど、それなのにわたしは挑発してしまった。
臣哉に馬鹿と言ったけれど、馬鹿はわたしだ。
だけど、臣哉の思うとおりになっている今の状況が悔しくて、一矢報いたくなって怒らせるようなことばかりが口から出てくる。
「オレが飽きるまで、おまえのこと、離さないからな」
「飽きるとか、飽きないとか、そういう問題?」
「セックスを覚えたての男は猿よりひどいってことを知らないのか」
「あんた、自分が猿だって認めるんだ?」
「……もういい。おまえと話してると、腹が立つ」
臣哉はそう言うと、悩ましげに一度、目を閉じ、それからなにかを振り払うように頭を軽く振ると、宙をにらみつけながら腰を振り始めた。
「あんたの動き、単調すぎて感じない」
「…………」
最初こそ、ナカを擦られて気持ちが良かったけれど、どんどんと慣れて来たのか、気持ちがいいけれど、頭が真っ白になるほどの快感は遠くへ行ってしまっていた。
負けず嫌いの臣哉のことだから、わたしはまだイッてないのに、臣哉は入れる前にイッてしまったため、内心でははらわたが煮えくりかえるほど腹が立っているはずだ。
その証拠に、こめかみがぴくぴくとひくついているのが見えた。
「わたしが気絶するくらい、感じさせなさいよ」
臣哉が腰を振る度に、それに合わせてゆさゆさとベッドが揺れる。キシキシときしむ音を聞いていると、段々とナニしてるんだか……と冷静になっていく。
このまま、臣哉が諦めて抜いてくれればいいのにと思うのに、臣哉の動きは止まらない。
そればかりか、先ほどまでは前後に擦られているだけだったのが、動きが変わってきた。
奥まで押し込められたかと思うと、次にはナカをかき混ぜるように腰が回され、違う刺激がわたしを襲う。
それは、自分が挑発したからだ、と気がついた時にはすでに遅く、わたしの口から勝手に甘い声が洩れていた。
初めての刺激に翻弄されていたけれど、あっという間にそれに慣れ、わたしの身体はもっと強い刺激を求めてしまった。
正解としては、臣哉を刺激しないでこのまま単調に擦られ続けていれば、わたしのナカはきっと乾いてきて、臣哉もあきらめてくれたのかもしれないけれど、それなのにわたしは挑発してしまった。
臣哉に馬鹿と言ったけれど、馬鹿はわたしだ。