この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋はいつでも平行線【完結】
第7章 *七*
 臣哉を怒らせたって、いいことないというのは頭の隅で分かっていた。
 だけど、臣哉の思うとおりになっている今の状況が悔しくて、一矢報いたくなって怒らせるようなことばかりが口から出てくる。

「オレが飽きるまで、おまえのこと、離さないからな」
「飽きるとか、飽きないとか、そういう問題?」
「セックスを覚えたての男は猿よりひどいってことを知らないのか」
「あんた、自分が猿だって認めるんだ?」
「……もういい。おまえと話してると、腹が立つ」

 臣哉はそう言うと、悩ましげに一度、目を閉じ、それからなにかを振り払うように頭を軽く振ると、宙をにらみつけながら腰を振り始めた。

「あんたの動き、単調すぎて感じない」
「…………」

 最初こそ、ナカを擦られて気持ちが良かったけれど、どんどんと慣れて来たのか、気持ちがいいけれど、頭が真っ白になるほどの快感は遠くへ行ってしまっていた。

 負けず嫌いの臣哉のことだから、わたしはまだイッてないのに、臣哉は入れる前にイッてしまったため、内心でははらわたが煮えくりかえるほど腹が立っているはずだ。
 その証拠に、こめかみがぴくぴくとひくついているのが見えた。

「わたしが気絶するくらい、感じさせなさいよ」

 臣哉が腰を振る度に、それに合わせてゆさゆさとベッドが揺れる。キシキシときしむ音を聞いていると、段々とナニしてるんだか……と冷静になっていく。

 このまま、臣哉が諦めて抜いてくれればいいのにと思うのに、臣哉の動きは止まらない。
 そればかりか、先ほどまでは前後に擦られているだけだったのが、動きが変わってきた。
 奥まで押し込められたかと思うと、次にはナカをかき混ぜるように腰が回され、違う刺激がわたしを襲う。
 それは、自分が挑発したからだ、と気がついた時にはすでに遅く、わたしの口から勝手に甘い声が洩れていた。

 初めての刺激に翻弄されていたけれど、あっという間にそれに慣れ、わたしの身体はもっと強い刺激を求めてしまった。

 正解としては、臣哉を刺激しないでこのまま単調に擦られ続けていれば、わたしのナカはきっと乾いてきて、臣哉もあきらめてくれたのかもしれないけれど、それなのにわたしは挑発してしまった。
 臣哉に馬鹿と言ったけれど、馬鹿はわたしだ。
/187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ