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恋はいつでも平行線【完結】
第7章 *七*
 どうして馬鹿なことを言ってしまったのだろう。
 こんなこと、早く終わらせたいと思っていたんじゃないの、わたし?
 それとも、臣哉との行為が気持ちがよくて、もっと感じていたいと思った?

 自問自答してみるけれど、そんなことをするまでもなく、答えは出ているのと同然だった。

 ──そうよ、もっと気持ちよくなりたかったのよ!

 開き直ってしまえば、気が楽になるかというと、むしろ逆だった。
 自分の淫乱さと、そして、それを求める相手が、臣哉であるという事実。

 気持ちが伴わない相手でも、身体は気持ちよくなるというのが、ショックだった。

「ぁ……っ!」

 臣哉がいらだちまぎれに腰を押し付けてきて、その衝撃に目の裏に星がちかちかと飛び散った。

「……──っ! そこで、そんな、締めつけんなっ」
「あんたがいきなり、奥を……っ」
「くぅ、出……る……っ」

 臣哉はそう呻くと、さらに腰を押しつけてきて、次の瞬間。

「んぁっ、あっつ……っ!」

 奥に叩きつけるような奔流を感じて、それが引き金になり、ナカが痛いくらい収縮したのが分かった。
 そうすると臣哉の熱をさらに感じて、お腹がきゅうっと疼いたのが分かった。

「ぁぁぁっ、だ、だめぇぇぇ」

 ダメと言ったのに、臣哉のヤツ、わたしの胸がすごく敏感なことに気がついて、追い打ちをかけるように揉みこんできた。
 目の奥がちかちかとして、頭が真っ白になって──。

 あまりの気持ちよさに、わたしはどうやら、意識を手放したようだった。
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