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恋はいつでも平行線【完結】
第1章 *一*
 焦りまくっているわたしに対して、臣哉はにやにやとドアに寄りかかってわたしを観察し始めたのだからタチが悪い。
 ほんっとデリカシーのない男よね!

 とにかく、お皿の回収が最優先、かしら。
 そこまで考えついた途端。

「乳首の色、濃いピンクなんだな」

 白い浴衣の生地は乾きやすいようにと配慮されていて、薄地であるから、色が透けて見えるのは分かる。
 分かるけど、それ、今ココで観察して指摘することっ?
 しかも間が悪いことに、胸を強調するようにわたしの手のひらは胸を下から支えるような形になっているから、丸見えですよ。
 だからわたしは慌てて手のひらで覆うように胸を隠したのだけど。

「…………っ」

 むちゃくちゃ敏感になっている頂に触れただけで感じてしまい、股の力がちょっと緩まった。
 あ、しまった、と思ったのはお皿の角が太股から外れた感触がした後だった。
 いつもと違って大量に蜜があふれ出してお皿一杯になっていて重みが違っていたのと、臣哉という珍客のせいで、いつもならやらないミスをやらかしてしまった。
 布団の上にお皿が落ちる振動が伝わってきた後、太股にため込んでいた蜜が飛び散ったのが分かった。
 まだ見てないけど、二日か三日分くらいはあったはず。
 あぁ、もったいない。

「柚希って、寝起きにオナニーするくらい溜まってるんだ」
「ち、違うわよ!」
「柚希の超エロい姿みたら、ちょっと我慢できなくなったんだけど、責任、取ってくれるか」

 臣哉はそう言うと、ずいっと部屋の中に入ってきた。
 え、責任取れて、もしかしなくても……わたし、貞操の危機っ?
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