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恋はいつでも平行線【完結】
第15章 *十五*
痛いのだから、そういう反応を返して当たり前だと思う。
それなのに臣哉は、それをどう思ったのか。
「なにもしないでも締め付けてくるけど、胸を掴んだらさらに締め付けてきて、超気持ちがいい」
「やめてよ!」
「いーや、やめない。柚希を屈服させるまで、続ける」
なにが屈服よ、ほんとに最低過ぎる。
「オレ、柚希のこと、好きだな」
そういうなり、胸をきつく掴んで、酷薄な表情を浮かべて耳元に顔を近づけると囁いた。
「愛してるよ、柚希」
それが臣哉の本心でないというのは、先ほどの表情で分かっていた。
だけどそれが嘘の言葉であっても、耳元で甘い言葉を囁かれて、わたしの身体は悲しいことに、反応した。
「く……っ! まだ締め付けるんだ?」
「なにが、愛してる、よ! わたしはあんたのこと、大っ嫌い! 絶対に結婚なんてしないんだから!」
「柚希が拒否するのなら、ますます結婚したくなったな」
なに、こいつ。
本当に本当に! 最低過ぎる!
「嫌いなヤツから愛の言葉を囁かれて、オレの精液欲しがって締め付けるなんて、柚希はほんと、マゾだな」
「ヤダ! やめてよ!」
抗いたくても、ブラウスのせいで腕は動かせないし、しかもわたしの足は、逃れるどころか、臣哉を逃さないと腰に足を絡めていたりして、思いと行動がバラバラすぎて、混乱していた。
ねえ、わたし、どうしたいの?
臣哉から逃げたい……のよね?
「そんなに足を絡めてこなくても、オレはにげねーよ」
臣哉はそう言うと、わたしの胸に指を埋めるくらいの強さで掴みながら、腰を回したり、押しつけたりして、あおってきた。
それなのに臣哉は、それをどう思ったのか。
「なにもしないでも締め付けてくるけど、胸を掴んだらさらに締め付けてきて、超気持ちがいい」
「やめてよ!」
「いーや、やめない。柚希を屈服させるまで、続ける」
なにが屈服よ、ほんとに最低過ぎる。
「オレ、柚希のこと、好きだな」
そういうなり、胸をきつく掴んで、酷薄な表情を浮かべて耳元に顔を近づけると囁いた。
「愛してるよ、柚希」
それが臣哉の本心でないというのは、先ほどの表情で分かっていた。
だけどそれが嘘の言葉であっても、耳元で甘い言葉を囁かれて、わたしの身体は悲しいことに、反応した。
「く……っ! まだ締め付けるんだ?」
「なにが、愛してる、よ! わたしはあんたのこと、大っ嫌い! 絶対に結婚なんてしないんだから!」
「柚希が拒否するのなら、ますます結婚したくなったな」
なに、こいつ。
本当に本当に! 最低過ぎる!
「嫌いなヤツから愛の言葉を囁かれて、オレの精液欲しがって締め付けるなんて、柚希はほんと、マゾだな」
「ヤダ! やめてよ!」
抗いたくても、ブラウスのせいで腕は動かせないし、しかもわたしの足は、逃れるどころか、臣哉を逃さないと腰に足を絡めていたりして、思いと行動がバラバラすぎて、混乱していた。
ねえ、わたし、どうしたいの?
臣哉から逃げたい……のよね?
「そんなに足を絡めてこなくても、オレはにげねーよ」
臣哉はそう言うと、わたしの胸に指を埋めるくらいの強さで掴みながら、腰を回したり、押しつけたりして、あおってきた。