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恋はいつでも平行線【完結】
第2章 *二*
 敬人さん、というのは、例のわたしの伯父である。
 母の兄で、学生時代にこちらに出てきたら、超がつくほどのド田舎の実家といろんなものが違いすぎて、帰りたくなった。そのためには、卒業までにこちらで基板を築かなければとがむしゃらに金を稼いで、昔から興味があったという骨董屋を始めた。
 そして、見る目があったからなのか、その骨董屋はそこそこ繁盛している。
 さらには、大学で知り合った女性と学生結婚までしたというのだから、本気で実家に帰る気がなかったようだ。
 そんな伯父だけど、もろもろのことがあり、今は独身だ。

 そして、わたしも伯父と同じようにこちらの大学に進学して、実家に帰りたくなくなって、大学卒業後、伯父のところで仕事をしているのだ。

 わたしの仕事はというと、伯父が経営する骨董店で店番をすることと、この建物に置かれている骨董品の管理。
 この自慰も、仕事の一貫であるのです。

 敬人伯父さんは、わたしの母である妹にも甘いけれど、わたしに対してもかなり甘い。そして、超がつくほどの過保護だ。
 その敬人伯父さんが、臣哉と結婚しろと遠回しに言っているとは思えない。
 だからそんなことはないと反論しようと思ったら。

「責任取って、結婚しろよ」
「責任ってなんのよ! しかも、なんであんたなんかとっ! こっちからお断りよ!」

 あんたが勝手に入ってきたのがいけないのよ! とさらに言い募ろうとしたら、臣哉が先に、いやらしい笑みを浮かべて口を開いた。

「しっかし、柚希。前から思ってたけど、おまえ、ほんっとエロい身体、してるな」
「っ?」

 エロい身体ってソレ、なんなの?

 とここで、わたしは自分の格好を思い出した。
 朝起きてすぐする儀式のために、素肌に白い浴衣のみ。白で薄い布だから、色々と透けて見えるのだ。
 透けて見える……ということは、そうか、隠せばいいのか!

 止まっていた思考回路がようやく動き出し、わたしは布団をかぶって臣哉から身体を隠す、ということを思いついた。
 こぼれちゃったアレはもったいないけれど、また改めて採取しよう……。
 すっかり目が覚めた後にあれをやるのはかなり恥ずかしいけれど、恥ずかしいといってやらなかった後のことが恐ろしいから、我慢しよう。
 わたしは自分にそう言い聞かせ、布団の端を持った……のだが。

「隠すなよ」
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