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プールサイドの恋人
第5章 瀬川 恭平
「私はこんなに愛しているのに…」

瀬川と陽菜の方に、紗綾が向かってくる。

足音が近づいてくる。

ドクンドクン…

心拍数が上がる。

私たちに気づいたんだ!…

紗綾にバレた時に何て言い訳したらいい?

軽い気持ちで佐伯さんとエッチしましたって

言えばいいの?



陽菜の後ろにピタリと瀬川がくっつく。

陽菜のお尻に何か硬いモノが当たる。

こんな時にごめん…と言いたげな瀬川の顔があった。

ガチャリ…

紗綾はドアの鍵を閉めただけだった。

よかった…胸を撫で下ろした陽菜。

待って待って、これじゃ出られない!

「ねぇ、良哉…抱いてよ。」

紗綾は佐伯に抱きついた。

紗綾の手は佐伯の胸から股間下まで撫でていく。

人のセックスをこんなに近くで聞くなんて…

音だけ聞こえてくると想像して

さらにどこか興奮する。

ビリリっ…

瀬川はわざと陽菜の目線にあわせて

カバーの穴をかんたんに開けた。

カバーは古くなっており、所々穴が開いてたので

開けやすくなっていた。

音節のみだったところに視界も開け

次第に陽菜も息が荒くなる。

すごく興奮する。
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