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プールサイドの恋人
第7章 ドライブ
上の空ではあったけどレッスンは終わった。

来月は平泳ぎの検定だ。頑張らないと。

着替える為に更衣室にいると

浅田さんとすれ違う。

「私 別に屋島さんと西条さんをくっつける為に

コンパしたんじゃないですから!

ちょっと胸大きいから

西条さんが優しくしてるんじゃない?」

「西条さんは私より年下です。

女として見られていません。

仮に胸で寄ってきたならラッキーです。

浅田さんなりに西条さんに

アプローチすればいいでしょう?」

何か文句言いたいが言葉が出ないので

鼻息荒く出ていく浅田だった。

浅田は西条と仲良くなりたかったのに

陽菜と西条を親密にしていたので妬いている。

別に横取りした訳じゃないんだけどなぁ…

胸大きいから寄ってくる男はろくでもないの。

だったらあの時にコンパ呼ばなかったらよかったのよ。

更衣室のロッカーのドアを開けると

緑の縁のレンズの厚い眼鏡が足元に落ちる。

鏡に映る自分を見ながら陽菜は呟く。

「童顔メガネ胸。コンプレックスばかりよ。」





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