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プールサイドの恋人
第7章 ドライブ
服に着替えるとロビーに馨君が座ってる。

浅田と馨君が話し終えて

浅田が外へ出ていくところだった。

さすがに今話しかけると悪い気がしたので

陽菜は西条から離れて帰ろうとする。

「陽菜さん!」

馨君、さっき浅田さんに怒られたのよー

話しかけないで〜。

「あっ、明日2人で出掛けませんか?」

西条は焦って口を開く。

「えっ?」

「僕と日帰り旅行、やっぱり嫌ですよね…

近場のラーメン屋にしますか…。」

しょんぼりする馨君が可愛く見える。

でも遠出するデートなんて経験したこと無いし。

デートを楽しくできるか分からない。

長く話せるほど引き出しもないし。


「やっぱりやめときましょ…」

背中を向ける馨を陽菜は引き止めた。

「いっ嫌じゃない!…」

行きたいのは本当だし。

断ったらもう2人で行ける機会もないと思った。

自然に陽菜は口が先に出てしまった。

するとクシャッとした笑顔で馨君は笑う。

連絡先を互いに交換し、嬉し過ぎて陽菜は眠れぬ夜になった。





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