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プールサイドの恋人
第7章 ドライブ
菜の花の郷に着くと駐車場はまばらに車が止まっている。

平日ということもあって、子ども連れもちらほらいる。

菜の花の郷は花畑の広がり、温泉施設、

旅館と連なる施設だ。

「ちょっと肌寒いかも」

馨が車に置いてあるマフラーを陽菜に巻いた。

馨の手が陽菜の首に触れ、陽菜は一瞬ドキリとする。

さり気なく優しくしないで〜

益々好きになりそう…。

今日は友達としてのお出かけなのに。


大きな温室では多数の色鮮やかな

ベゴニアが咲き誇っていた。

中では昼食できるスペースもあり

馨と陽菜は一足先に昼食する事にした。

「キレイですねー冬は寒さばっかりでなんにもない。

温室に行けば一気に春が来た感じがする。」

「そうですねー。」

「陽菜さん、僕に敬語使わないでください。」

「じゃあ、馨君も私と話すとき、敬語なしね。」

「気をつけます〜。」

「それもアウトね♪」

お腹も満たされて向かった先は

段々畑に咲いたクリスマスローズ。

「連れてきてくれてありがとう。」

「何言ってるの。

馨君が誘ってくれて、私を連れてきてくれたのよ?」

「そうだね。」

どこか寂しく遠くを見る馨の君に私は目を奪われた。

あっという間に外は暗くなり施設内のカフェで

コーヒーを飲んで外に出る。

丁度いいタイミングでライトアップされていく外の施設。


近くには巨大なもみの木に

電球や飾り付けされておりとても綺麗だ。

陽菜も灯りに見とれている。







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