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幼い獣たちは愛を知る
第5章 情交
膝立ちになった俺を、ボルガさんは優しく裸にしてくれる。だから俺も、お返しにボルガさんのネクタイに手をかける。
アストンが、自分を挟んでのやり取りを、とろとろした顔で見守ってくれる。すっごく眠そう。やっぱ、なんて可愛いんだろうってそう思う。
安心させてやりたい。そのためには、俺が本当に楽しまないとなんだ。アストンがいろんなことに苦しむのも、言い方を変えれば他人の心に敏感だから。つまり、俺が無理してたらすぐにバレる。
積極的な俺に、
「そんなこと、しなくてもいいんですよ」
ボルガさんは優しく微笑むけど、違うんだ。だって、その大きな裸の胸に、裸で抱かれたら気持ちいだろうって思うだけだから。
むしるようにしてYシャツからボルガさんの腕を抜かせて、俺は太い首に抱きついた。ちょっとアストンを膝で蹴ってしまったけど、誘惑に勝てなかった。
ボルガさんは少しバランスを崩したけど、持ちこたえて俺の背中に腕を回してくれる。すべすべした素肌同士が触れ合うと、体温を移しあってそこから溶け合ってしまうんじゃないかと思うくらい気持ちがいい。
「あっ……!」
きゅっとおちんちんが包まれた感触に見下ろすと、アストンが手を出して服越しに俺のを握ってくれてる。なんか幸せで、その手に自分の手を重ねようと思ったらボルガさんに強く抱き締められた。よそ見しちゃだめって言われてるみたい……ちょっと嬉しい。
手探りでアストンの手を握って、口でははふはふと息をしながらボルガさんの唇を探す、満たされてる感じ。はむっと角度をつけて唇をふさがれると、その息もつけなくなって、さらにいっぱいにされてる感じがする。
ねろねろと口の中を動き回るボルガさんの舌に、触れたところから熱く塗り替えられてく。そこから全身に流れた熱を、アストンが気持ちよさに変えてくれる。
その、アストンの手がぱたりとシーツに落ちた。指先がひくひくとなにかを探してるけど、アストン自身は眠ってしまったみたいだ。