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幼い獣たちは愛を知る
第5章 情交
 ボルガさんは俺をぐいっと抱き上げるとベッドの自分側へと引き寄せて、
「アストンさんがいつ起きてもいいように……」
 ベッドにもたれる形で床に座った。その前に俺を立たせて、残ってた下半身の服も脱がせてくれる。そしてためらいもせずに俺のそこをぱくっと咥えた。
 確かにこれならアストンを見てられる。けどそれって、どんだけ蕩けた顔しててもアストンが起きた時それを見られちゃうってことで。
 きっと今日はいままでにないぐらいぐずぐずに蕩けさせられちゃうだろうなって自信がある俺は、恥ずかしくて、そしてその恥ずかしさにも燃える。『撃ちすぎた』って申告してるし、実際そんなに出ないと思うんだけど、待ってる間にちょっと回復したかななんて自分に期待もしちゃって、俺はボルガさんを止めることができない。 ボルガさんのさっき俺の体を熱くしてくれた舌が、チンコに絡んで強弱をつけて嬲ってくる。いままでそんな、男の体に興味があるそぶりなんて見せなかったのに。
「ボルガさんっていままで……」
 俺の言葉にボルガさんは半勃ちぐらいの俺のチンコをぷはっと口から出して、それでも愛おしげにずるずるとねぶりながら、
「自分も聖人じゃあありません。あなたたちを傷つけたくなかっただけで、魅力的には思っていましたよ」
 小さく笑った。
 それで俺は、なにかがすぅっと流れ出た気持がしたんだ。だって、いちばん身近な人に魅力的と思ってもらえるなんて幸せでしかないでしょう?
「俺で……俺たちで、ヌいたの……?」
「えぇ」
「何度も?」
「それはもう」
 俺とアストンどっちが、と言いかけて、それは誰も幸せじゃないなって思ってやめる。だって俺は、この人と、アストンと、3人で生きていくんだから。ここでは。
 がくっと膝が崩れそうになって、ボルガさんの頭にすがる。その口を外れた俺の先っぽが、ボルガさんの頬に刺さる。
 そのときボルガさんがぐっと自分の股間を掴んだのが見えて、俺は反射的にベッドの枕元のローションに手を伸ばした。
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