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幼い獣たちは愛を知る
第3章 助けを求める
今日の人は3回目だった。若い男だけどお金持ってて、どっかおかしい。いつも微笑んでるけど、いつも微笑んでるなんておかしい証拠だ。
警戒しない相手なんていないけど、それでも回を追うごとに俺たちをある意味愛してくれてるんだなって思えてくる相手と、気を許しちゃいけないって思う相手とがいて、今日の人は後者だった。もちろん、規定違反がない限りはそれでなにが変わるってわけじゃあないけど。
だからそいつがドロッとしたものを差し出して『これを飲んで』とアストンに言った時も、俺たちは驚かなかった。来たね、って感じ。すごく嫌だったけど。
結局アストンは黙ってそれを飲んで、血液が体を一周するうちに堕ちた。俺にすがりついてガクガクと腰を振ってた。
ほんとにしんどかったんだと思う。体の制御がある程度効いてたら、営業なんだし俺じゃなく客に媚を売ってたはずなのに、そうしなかったんだから。
それから焦らされて、焦らされて、客と俺に交互に突っ込まれて、アストンは気を失うまでよがり続けた。
だけど、カケラの理性が残ってるのが俺にはわかった。それでその理性がアストンを苦しめてるのも。たまに見せる目の光が、『連れ戻してくれ』って俺に言ってた。もしくは『叩き落としてくれ』って。
俺にはどっちもできなかった。連れ戻したらそのまま抱かれるのが辛くなるし、叩き落としたら戻ってくるのが辛くなるから。
時間が来て、マネージャーからお伺いの電話が来て、迎えに来たマネージャーにくったりしたアストンを抱き上げてもらって俺たちはホテルを後にした。
アストンは車に乗せられてすぐに目を覚ましたんだけど、顔を覗けばまだ元通りじゃないのがわかった。━━薬が残ってる。目の焦点が合わないし、呼吸も乱れてる。
そしてすぐまた意識が落ちる。
ちょっとまずいかもしれない。俺もさっきの人にけっこう絞られてそんなに残ってないし、体力的にも厳しい。
警戒しない相手なんていないけど、それでも回を追うごとに俺たちをある意味愛してくれてるんだなって思えてくる相手と、気を許しちゃいけないって思う相手とがいて、今日の人は後者だった。もちろん、規定違反がない限りはそれでなにが変わるってわけじゃあないけど。
だからそいつがドロッとしたものを差し出して『これを飲んで』とアストンに言った時も、俺たちは驚かなかった。来たね、って感じ。すごく嫌だったけど。
結局アストンは黙ってそれを飲んで、血液が体を一周するうちに堕ちた。俺にすがりついてガクガクと腰を振ってた。
ほんとにしんどかったんだと思う。体の制御がある程度効いてたら、営業なんだし俺じゃなく客に媚を売ってたはずなのに、そうしなかったんだから。
それから焦らされて、焦らされて、客と俺に交互に突っ込まれて、アストンは気を失うまでよがり続けた。
だけど、カケラの理性が残ってるのが俺にはわかった。それでその理性がアストンを苦しめてるのも。たまに見せる目の光が、『連れ戻してくれ』って俺に言ってた。もしくは『叩き落としてくれ』って。
俺にはどっちもできなかった。連れ戻したらそのまま抱かれるのが辛くなるし、叩き落としたら戻ってくるのが辛くなるから。
時間が来て、マネージャーからお伺いの電話が来て、迎えに来たマネージャーにくったりしたアストンを抱き上げてもらって俺たちはホテルを後にした。
アストンは車に乗せられてすぐに目を覚ましたんだけど、顔を覗けばまだ元通りじゃないのがわかった。━━薬が残ってる。目の焦点が合わないし、呼吸も乱れてる。
そしてすぐまた意識が落ちる。
ちょっとまずいかもしれない。俺もさっきの人にけっこう絞られてそんなに残ってないし、体力的にも厳しい。