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セックスレス・快感と安息を求めて-
第2章 河合秀一



そんな微妙な均衡…


そりゃ、人間生きて行くには仕事は必要、金が無ければなんとやら‥だ。

とはいえ、夜学卒に加えて運転免許が無い私では、ハローワークに行っても職員は渋い顔。


そんな訳で仕事も見つからなく、殆どオヤジの紐。


これが悪かった。





オヤジと付き合い初めて2ヶ月程…
その頃には、もうセックスのセの字も無くなって、幾ら誘っても興味なさげ。


こうなると、私だって腹も立つ…
だって私は、まだ20才で、ハッキリ言えばヤりたい盛り。



「どういうつもりなのさ?」

「何が?」


相変わらず、好きなテレビを見て、私に振り向く事もしない。



「まるっきりヤる気無いじゃん!」

「・・・
何で‥釣った魚に餌をやらんとならん??」


・・・・・はぁ!?



「だいたいな、仕事もしないでゴロゴロと…
食わせてやっているだけで有り難いと思え」

「何‥それ……」


そこまで言われる!?


釣った魚!?


そういう目で見てた訳!!!



これで、主義趣向が全く違うなら、サッサと出て行ってただろう。


これがムカつく事に、そういう事は、異常な程に馬が合う。



「言われるのが嫌なら仕事しろ…
それが嫌なら、金持ってる男でも作って、金持って来い」

「・・・・・」


あまりの言い草に、開いた口が塞がらない…


ずっと猫被ってたオヤジ、本当はこういう奴、金が全て…
金の為なら、他の男とセックスしても良い訳だ、私が他と何しようが関係無い‥そう言いたいらしい。



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