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セックスレス・快感と安息を求めて-
第1章 富永鞠



仕事をしていれば、仲良く話すパートさんも出来る‥勿論全員が私より年上、それは仕方ない。


その中でも、帰る方向が同じな人って、妙に仲良くなったりする。


その女性パートさんもその1人で、面白い事に名前も私と同じ"鞠"


私から見れば、かなり年上の独身女性…
直ぐ仲良くなり、仕事面でも面倒を見てくれた。


これが間違いの始まり。


その、もう1人の鞠さんは、基本的にバス通勤…
でも、時々違う時がある。


誰かの車に乗せて来て貰ってる、それも会社とは全然関係無い人。


良く見掛けるから、車は知ってる、朝早い内に鞠さんを降ろして帰る、これが普通。


だけど、その日は違った。



私は、バス時間の都合もあって、鞠さんに負けず劣らず会社に着くのは早い方。


今日も何時も通りにバスから降りて、片道10分掛かる会社までの道を歩く。


何にもない、ただの幹線道路…
仕事し出して2年目になると、あまりそういう事は気にならなくなる‥らしい。


ただボーっと歩いている私の側に、見覚えがある車が1台止まった。



(・・確か鞠さんの……)


何時も見ているから、車は分かる…
だけど、中の車を運転している男の人とは、話した事は無かった。



「少し雨も降ってるし、会社まで乗せてくよ?」

「あ‥え……
迷惑に‥なりますから………」

「車なら直ぐそこだから大丈夫」

「は‥はぁ……」


多少強引かな?
とは思ったけど、私だって雨に濡れるのは嫌だ。

そう思って、その男の人の車に‥ワゴン車の後ろに乗った。



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