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セックスレス・快感と安息を求めて-
第1章 富永鞠



「ありがとうございました」

「いやいや…
また見掛けたら乗せるよ」

「はぁ……」


車だと、会社までは1~2分…
直ぐに会社に付き、お礼を言って会社の中へ。


勿論、鞠さんは先に来ている。



「おはようございます」

「おはよう、今日は早いね?」

「えっ、ああ‥鞠さんの彼氏が送ってくれた」

「へー
河合さんがね…」

「うん、後でありがとうございましたって伝えて下さい」

「はいはい」


初めはこんなものだった。


でも、段々と送ってくれる回数は増え、更に学校が休みの土曜日の仕事の時は、鞠さんを含む帰りまで……


鞠さんは、私がお気に入り、そんな理由から鞠さんの家に呼ばれる事もあり、そんな時はあの河合さんが何時も居た。


向こうは大人、勿論夜はお酒コース。


でも、16才で仕事を始めた私は、その年の忘年会で大人の洗礼‥つまり酒を飲まされ潰され…
それからは、お酒は抵抗無く飲める。



「お疲れ様でーす!」


今日も軽快にビール。


仕事から帰って来たばかりだから、つまみはコンビニ…
それでも鞠さんと飲むのは楽しいし、色々話もしてくれる。


ただ、河合さんは車だと言って、お酒を飲む姿は見た事が無い。


40代中間?
かなり痩せ型で背は私と同程度…
穏やかそうで、良く笑う人。


私の中では、そんな印象。


当時、仕事にも学校にも知られないように、夜遊んでいたから、流石に40代は興味が無い。


こうして偶に楽しく飲めれば、それで良かった訳で…
この変な友達(?)関係が数年続いた。



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