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セックスレス・快感と安息を求めて-
第8章 閑話・大きい男



「忙しそう…」

「あーまあ…
でも、明日は休みだから開いてる」


・・・それって………



「くすっ…
それって誘い?」

「どう取るから鞠ちゃん次第」


さて‥どうしよう?


オヤジは明日の昼まで帰って来ないし、まっ良いか。



「・・良いよ」

「ん?」

「付き合ってあげる」

「本当に?」

「嘘言ってどーするのよ」


クスクスと笑っていたら、ケンジさん本気になったみたい。



「じゃ‥違う場所行こうか…」

「うん……」


店からタクシーを呼んで……


はっきり言って、私とオヤジが住んでいるこの街にラブホは無い。


車で15分くらいの市の中心か、逆に隣の市の境目の辺鄙な場所にあるか無いか‥地方の都市なんてそんな程度。


ケンジさんは街中を選択、市の中心の方のラブホへ……



部屋に入った途端、ケンジさんは私にキス…
今日の所は仕方ないから諦めよう、その気のケンジさんに私も舌を絡め、入口からディープなキスの繰り返し。



「・・キス・・上手いね・・」

「そうかな?」


そう言ってまたキス…
暫くケンジさんの服にしがみつき、キスし合ってから、漸く部屋の中に入った。


マジで言えば、此処のラブホはもうお馴染み…
だって、実家の直ぐ裏だから、高校時代から何かとお世話になった場所。


勿論、無駄に広い部屋の作りも、ガラスで見え見えのバスルームも全て把握済み。


あー
テレビくらいは大きいのに変わってる…
このラブホの社長ってケチで有名なのに、よく変えたわ。



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