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セックスレス・快感と安息を求めて-
第12章 優しい男・松山裕



会えば毎回こんな感じ、結局これが店から出るまで永遠と話す事になる。


最近の状況と、流石に男性に懲りたというのもあって、始めの内は松ちゃんを避けていた。


こう、話すようになっても一線を引いている私が居る。


俊さんの事だけじゃ無い、他にも少々男性トラブルがあって、この頃の私は軽く男性不信気味‥一番の理由はオヤジだが。


松ちゃんは、ただの飲み友達としたら最高に楽しい、こうまで話が合うと何時間でも話していられる。


それに、見た目に似合わず穏やかで優しい性格だから、色々と気を使ってくれるし、本当に飲み友達としたら文句の言いようも無い程。


長々と飲み歩いて来たけど、こういうタイプは初めてかも知れない。





初めて見掛けてから、半年以上も過ぎた頃だろうか?


冬のある日、何時ものように私と松ちゃんと後1人‥ママの彼氏だという男性と3人。


これは、この日だけじゃなく何度もあった事だけと、今日だけは少し違った。


入って来たのは、隣の店のママさんと使われている女の子。


早く店を閉めたから‥そんなの詭弁に過ぎない…
目的はママの彼氏、この街でも大手の会社勤め、それも東京から出向という形で来ているから給料は東京計算。


それでいて独身者となれば、ママ達のいいターゲット、要するに店の子‥それも20代の子を連れて、その彼氏くんを勧誘しに来たって話。


向こうも若い子に鼻の下を伸ばして……


因みに、私と松ちゃんはヤバいと思い、カウンターの一番端に2人揃って移動済み。


こうなりゃ、成り行きを見守るしか無い…
首も突っ込みたくないよ。



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