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セックスレス・快感と安息を求めて-
第12章 優しい男・松山裕
飲みに出ていた時に、顔を合わせていたせいもあり、初めの内は松ちゃんもオヤジの事を立ててくれていた。
でも、松ちゃんはオヤジの事は好きでは無いらしい…
そりゃそうだ、あんな偏屈な男と相性が良い男の方が見てみたいよ私も。
オヤジの方も、かなり年下の松ちゃんを快く思ってはおらず……
でも、私という中間の立場が居るから、どちらともなく仲良くはしていた。
松ちゃんは車を持っていないのでオヤジが運転、これで3人で遊びに行くという変な構図。
何かといえば3人一緒、これは私の差し金…
あれで放置すると機嫌が悪いので、私がオヤジを巻き込んだ。
基本的には松ちゃん家、だけど毎日オヤジとは顔を合わしと絶妙なバランスの中の生活。
上げ奉っておけば調子に乗るオヤジの性格を上手く利用し、私の生活圏は松ちゃん家の方。
だが、お互いあまり快く思ってないのだから、何時かは綻びが生じる。
偶々オヤジが松ちゃん家に遊びに来ていた時、私に対する何時もの言葉の暴力が始まった。
私は何時もの事と、人ん家なのを考慮しスルーしていたら、オヤジの方がエスカレート。
松ちゃんも、見るに見かねたのだろう‥だから一言……
「此処‥俺ん家だよね?
そういうのは、自分の家でやってくれないかな??」
「・・・
ああそうか‥帰る!」
どちらが正当か…
そんな事はどうだって良い‥問題なのは、その言葉に逆恨みしたオヤジの方。
「ふざけるな!
何で俺があんな年下にもの言われなきゃならん!?」
「・・・・・」
「お前も向こうの見方か!?
だったら俺の敵だ、出ていけよ、お前なぞ要らんわ!!」
言葉の暴力を通り越し、既に脅しの域…
既に手を付ける事も出来ず‥私は半ば諦めている。
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