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難問 -兄妹の領域境界-
第14章 旅人算の答え合わせ
(そういう風に見えてたんだ・・・)

我慢しているつもりはなかった。誰かが嫌な思いをしないように無難に立ち回っている自覚はあるけれど。
わがままだって、それが必要な時はそれを演じてたはず。
でも確かに、相手の許容量を踏まえてのわがままだ。

そんな風に演じることが必要なかったのが、兄の前だけだった。
そう、昨日までは。

(・・・我慢?っていうかなんで私がお兄ちゃんの前で我慢しないといけないの?)

よくよく考えれば、先に手を出してきたのも、確認をしたのも兄だ。

だんだん頭が回転してきた。

(なんか腹立ってきた。なんであんなこと言われなきゃいけないの!?先に今まで口に出さなかった暗黙の了解を崩したのもお兄ちゃんじゃない)

頭が回転するどころか暴走し始める未由

(いつも思うけど”何様”よ!暗黙の了解が崩れたんだから、問いただしてやる)

吹っ切れた未由は、手早く支度を整えた。
温泉の後はみんなでそろって部屋に戻る。
おやすみなさいのあいさつを両親は大事にするから。

(逃がさないからね)

私は待ち合わせ場所へとむかった。

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