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難問 -兄妹の領域境界-
第14章 旅人算の答え合わせ
「私は夢になんて絶対にしないから」
「・・・っ」
兄は目を見張った後、苦し気な表情を浮かべる。
「それとも、昨日は私に同情したの?」
唯一、私を避ける理由として考えられるものを確認する。
「それは違う」
(えっ・・・)
否定してほしいと思いつつ、それくらいしか考えられないと思い覚悟をして聞いた。
しかし、「違う」と兄がいうのであれば、それは本心だと私の心が言う。
「じゃぁ、何故・・・」
私の心のなか思いが口にでる。
兄はつらそうに何かを訴えようとしては、開きかけた口を閉じることを繰り返し・・・
「ゴメン」
と、一言つぶやく。
ゴメン・・・
何に対する謝罪?
わからない、ワカラナイヨ・・・・
私の目から涙が零れ落ちる。
それを見て、驚いたあと、苦しい表情を浮かべるのをみて、さらに涙があふれる。
あまりのショックに目の前が真っ暗になった瞬間、唇に何か触れ抱き寄せられる。
(え・・・、何?)
「ゴメン、いやそうじゃなくて」
何かをつぶやきながら、いつもの優しいキスとは全く違うむさぼるような激しさで私の唇を奪う。
どういうこと?何が起こってるの?
混乱と息苦しさで目が回る。
それなのに、より一層激しくなるキス。
(どう・・したの、お兄ちゃん・・・?)
涙は流していないけど、何故か兄が泣いている気がしてそっと背中に腕を回し優しく抱きしめ返す。
私の抱きしめた腕の感触を感じ、一瞬体を震わせる。
むさぼるようだったキスは落ち着きを取り戻し、一度長めに触れゆっくりと離れる。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「あぁ、ありがとう」
とりあえず落ち着いたみたいでよかった・・・のかな、ってよくないよ。
ますます訳がわからなくなった。
「・・・っ」
兄は目を見張った後、苦し気な表情を浮かべる。
「それとも、昨日は私に同情したの?」
唯一、私を避ける理由として考えられるものを確認する。
「それは違う」
(えっ・・・)
否定してほしいと思いつつ、それくらいしか考えられないと思い覚悟をして聞いた。
しかし、「違う」と兄がいうのであれば、それは本心だと私の心が言う。
「じゃぁ、何故・・・」
私の心のなか思いが口にでる。
兄はつらそうに何かを訴えようとしては、開きかけた口を閉じることを繰り返し・・・
「ゴメン」
と、一言つぶやく。
ゴメン・・・
何に対する謝罪?
わからない、ワカラナイヨ・・・・
私の目から涙が零れ落ちる。
それを見て、驚いたあと、苦しい表情を浮かべるのをみて、さらに涙があふれる。
あまりのショックに目の前が真っ暗になった瞬間、唇に何か触れ抱き寄せられる。
(え・・・、何?)
「ゴメン、いやそうじゃなくて」
何かをつぶやきながら、いつもの優しいキスとは全く違うむさぼるような激しさで私の唇を奪う。
どういうこと?何が起こってるの?
混乱と息苦しさで目が回る。
それなのに、より一層激しくなるキス。
(どう・・したの、お兄ちゃん・・・?)
涙は流していないけど、何故か兄が泣いている気がしてそっと背中に腕を回し優しく抱きしめ返す。
私の抱きしめた腕の感触を感じ、一瞬体を震わせる。
むさぼるようだったキスは落ち着きを取り戻し、一度長めに触れゆっくりと離れる。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「あぁ、ありがとう」
とりあえず落ち着いたみたいでよかった・・・のかな、ってよくないよ。
ますます訳がわからなくなった。