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難問 -兄妹の領域境界-
第2章 夏休みの宿題 別解
コンコン
「お兄ちゃーん、宿題やるよー!」
ドアのノックで目が覚める。どのくらい寝てたのだろうか。
エアコンをつけたまま寝たせいかきしむ体を起こしドアを開ける。
白のショートパンツに水色のキャミソール姿。佑人と同じく細身な体、すらりと伸びる白い脚のほとんどを晒している。
キャミソールの紐は頼りなげに肩を這い、体格の割には存在感のある双丘を包む布を何とか支えている。
はぁ・・・とため息をつく。
(ほかのやつには見せらんねーな)
そんな俺の胸中を知ってか知らぬか、どうしたの?と言わんばかりに未由は首をかしげて見上げてくる。
「エアコン止めてくるわ、未由の部屋だろ?」
コクリとうなずく。
未由はエアコンが苦手だ。ピアノの練習をしていたのであれば2時間エアコンがついた部屋にいたのだろう、体が冷えてるに違いない。
俺はリモコンを取り、エアコンを消すと部屋を出る。
その動きに合わせて、未由は隣の自分の部屋のドアを開け風通しのために固定すると部屋に入り扇風機をつける。
俺は未由の後を追って部屋に入る。
部屋の真ん中にあるテーブルの上には数学の問題集とノートが広げられている。
「では先生、よろしくお願いしまーす!」
座布団の上に座り、笑顔で俺を見上げてくる。
「ハイハイ」
返事をしながら未由の右斜め前の位置に座り、そばにあるクッションを抱え問題集をのぞき込む。
近づいた未由の体がまだ冷えているのか周りより低い温度とともに、甘い香りがかすかに漂う。
シャンプーなのか、嫌いではない香りに一瞬鼓動が大きくなったが、そのことについて考えずそのまま問題を見る。
(どう見ても高校2年の夏休みの宿題じゃねぇ・・・)
そこに並ぶのは、センター試験の中でも高難易度の問題ばかりだが、佑人にとっては想定の範囲のため、特に言及はしない。
「お兄ちゃーん、宿題やるよー!」
ドアのノックで目が覚める。どのくらい寝てたのだろうか。
エアコンをつけたまま寝たせいかきしむ体を起こしドアを開ける。
白のショートパンツに水色のキャミソール姿。佑人と同じく細身な体、すらりと伸びる白い脚のほとんどを晒している。
キャミソールの紐は頼りなげに肩を這い、体格の割には存在感のある双丘を包む布を何とか支えている。
はぁ・・・とため息をつく。
(ほかのやつには見せらんねーな)
そんな俺の胸中を知ってか知らぬか、どうしたの?と言わんばかりに未由は首をかしげて見上げてくる。
「エアコン止めてくるわ、未由の部屋だろ?」
コクリとうなずく。
未由はエアコンが苦手だ。ピアノの練習をしていたのであれば2時間エアコンがついた部屋にいたのだろう、体が冷えてるに違いない。
俺はリモコンを取り、エアコンを消すと部屋を出る。
その動きに合わせて、未由は隣の自分の部屋のドアを開け風通しのために固定すると部屋に入り扇風機をつける。
俺は未由の後を追って部屋に入る。
部屋の真ん中にあるテーブルの上には数学の問題集とノートが広げられている。
「では先生、よろしくお願いしまーす!」
座布団の上に座り、笑顔で俺を見上げてくる。
「ハイハイ」
返事をしながら未由の右斜め前の位置に座り、そばにあるクッションを抱え問題集をのぞき込む。
近づいた未由の体がまだ冷えているのか周りより低い温度とともに、甘い香りがかすかに漂う。
シャンプーなのか、嫌いではない香りに一瞬鼓動が大きくなったが、そのことについて考えずそのまま問題を見る。
(どう見ても高校2年の夏休みの宿題じゃねぇ・・・)
そこに並ぶのは、センター試験の中でも高難易度の問題ばかりだが、佑人にとっては想定の範囲のため、特に言及はしない。