この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
難問 -兄妹の領域境界-
第15章 音楽の鑑賞と実技
家に戻ると、兄が怖い顔をして私を待っていた。
「おい、お前うちの担任に余計な事言っただろ」
「え?余計な事・・・?なにそれ」
「ピアノの話したんだろ」
「あー、したというかピアノを習ってるかは聞かれたけど・・・」
「聞かれた?なんで担任がそんなこと知ってんだよ・・・」
「家庭調査票じゃない?習い事書く欄あったから」
「クソッ」
「とりあえず、小さいころから一緒に倣ってますよって言っておいた」
「おい、なんで言うんだよ」
「聞かれたから答えただけなのにー・・・」
なぜ詰められてるのか分からない私は、半泣き状態。
そんな私をみて、兄がはっと我に返り、
「すまん、言い過ぎた」
と、私の頭をポンポンとなでてその場を去っていったのだった。
「おい、お前うちの担任に余計な事言っただろ」
「え?余計な事・・・?なにそれ」
「ピアノの話したんだろ」
「あー、したというかピアノを習ってるかは聞かれたけど・・・」
「聞かれた?なんで担任がそんなこと知ってんだよ・・・」
「家庭調査票じゃない?習い事書く欄あったから」
「クソッ」
「とりあえず、小さいころから一緒に倣ってますよって言っておいた」
「おい、なんで言うんだよ」
「聞かれたから答えただけなのにー・・・」
なぜ詰められてるのか分からない私は、半泣き状態。
そんな私をみて、兄がはっと我に返り、
「すまん、言い過ぎた」
と、私の頭をポンポンとなでてその場を去っていったのだった。