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難問 -兄妹の領域境界-
第19章 巡るテキスト
いろいろな方向を向いているうちに、ふと気になるものが視界をかすめる。
冬休みのため、部屋の隅に置かれている学校のカバン。
それと一緒に積まれている、数冊のカバーがかかった本。
俺も未由も、本が好きなため本棚には多くの本がある。
そして二人とも、カバーはしないタイプだ。
さらに言えば、平積みしたまま放置するというのもない。
記憶をたどると、冬休みに入ったときには置かれていた気がする。
その時は一時的なものだと思って特に気にしていなかったが、明後日から高校の3学期が始まるというのにそのまま置かれているということに違和感を感じる。
(カバンと一緒ということは借り物か・・・?)
そう思いながらも、特に炬燵でやることがないためその積まれた本をそばに持ってくる。
お互い、本は割と自由に貸し借りしていたため抵抗はなかった。
手に取ると、文庫サイズのものと単行本サイズのものが数冊。
俺も未由もどちらかというと小説を好むが、人並みに漫画も読む。
とはいえ、やはり小説のほうが気になるため文庫サイズのものをパラパラ開いてみる。
(恋愛ものか・・・)
俺も恋愛が絡む小説は読むが、それを前面に押し出すような本はあまり読まない。
手に取った小説は恋愛メインのようだ。やはり未由も女の子ということか・・・。
そして、パラパラめくっていると感じる違和感。
恋愛小説なのに、この主人公の相手がわかりづらい。
適当に読み飛ばしているせいか・・・?
そう考えつつも、自分が好むタイプの本ではないため気にせずに飛ばし読みをする。
「・・・はっ?」
あまりの驚きに、思わず声が出る。
少女漫画のような挿絵だったため、ローティーン向けの恋愛小説だと考えながら飛ばし読みしたページにはおおよそティーン向けにしてはあまりにも過激すぎる性描写が数ページに渡り描かれている。
丁寧にも挿絵付きで。
冬休みのため、部屋の隅に置かれている学校のカバン。
それと一緒に積まれている、数冊のカバーがかかった本。
俺も未由も、本が好きなため本棚には多くの本がある。
そして二人とも、カバーはしないタイプだ。
さらに言えば、平積みしたまま放置するというのもない。
記憶をたどると、冬休みに入ったときには置かれていた気がする。
その時は一時的なものだと思って特に気にしていなかったが、明後日から高校の3学期が始まるというのにそのまま置かれているということに違和感を感じる。
(カバンと一緒ということは借り物か・・・?)
そう思いながらも、特に炬燵でやることがないためその積まれた本をそばに持ってくる。
お互い、本は割と自由に貸し借りしていたため抵抗はなかった。
手に取ると、文庫サイズのものと単行本サイズのものが数冊。
俺も未由もどちらかというと小説を好むが、人並みに漫画も読む。
とはいえ、やはり小説のほうが気になるため文庫サイズのものをパラパラ開いてみる。
(恋愛ものか・・・)
俺も恋愛が絡む小説は読むが、それを前面に押し出すような本はあまり読まない。
手に取った小説は恋愛メインのようだ。やはり未由も女の子ということか・・・。
そして、パラパラめくっていると感じる違和感。
恋愛小説なのに、この主人公の相手がわかりづらい。
適当に読み飛ばしているせいか・・・?
そう考えつつも、自分が好むタイプの本ではないため気にせずに飛ばし読みをする。
「・・・はっ?」
あまりの驚きに、思わず声が出る。
少女漫画のような挿絵だったため、ローティーン向けの恋愛小説だと考えながら飛ばし読みしたページにはおおよそティーン向けにしてはあまりにも過激すぎる性描写が数ページに渡り描かれている。
丁寧にも挿絵付きで。