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難問 -兄妹の領域境界-
第19章 巡るテキスト
「お兄ちゃん、なにこれ!!!!」
ハッと我に返る。
自分の想像だと思っていた声が現実のものだと認識するのに一瞬だが時間を要した。
「さぁ?」
適当に返事をしつつ、平常心を何とか取り戻す。
あまりの動揺に、階段を上る足音どころかドアが開いた音でさえ気づかないとは。
炬燵がなきゃヤバかったな。
「さぁ?じゃないよ!いつの間にこんな!」
平常心を装っている俺に気づかず未由はあまりの自分の部屋の変化に驚いている。
「お茶飲んどけ」
空のグラスにさっき持ってきたアイスティーを注ぐ。
「もぉっ」
と言いつつも、炬燵の変化に興味深々な表情を見せ、俺の隣に座りながらこたつに入る。
「うわ、マットもふかふか!って、なにこの布団長さ変わるの!?」
「ハハッ、興奮しすぎだろ」
一つ一つ反応を示す未由のかわいい反応に笑みがこぼれてしまう。
「いや、だってこれは・・・ってノートPCも来てる!」
「説得協力したんだから感謝しろ」
「うん、するから後で使い方教えて」
何か腑に落ちない内容の返事だったが、セットアップは俺がやるつもりでいたからもともと説明はする予定だった。
「あぁ」
一通り炬燵の変化を堪能した後、寝心地を確認しようと未由が後ろに倒れこむ。
「やばっ、このソファー快適すぎる」
「だろ」
俺もこれは想像以上だった。
体もだいぶ温まり伸びをしている未由。
「あれ、この本読んだの?」
血の気が引く。重ねたままカバンのそばに置く前に未由が戻ってきたため、ソレはソファーのそばに積まれたままだった。
内容が内容だけに返答に困る。
俺はなんて答えればいいんだ。
ハッと我に返る。
自分の想像だと思っていた声が現実のものだと認識するのに一瞬だが時間を要した。
「さぁ?」
適当に返事をしつつ、平常心を何とか取り戻す。
あまりの動揺に、階段を上る足音どころかドアが開いた音でさえ気づかないとは。
炬燵がなきゃヤバかったな。
「さぁ?じゃないよ!いつの間にこんな!」
平常心を装っている俺に気づかず未由はあまりの自分の部屋の変化に驚いている。
「お茶飲んどけ」
空のグラスにさっき持ってきたアイスティーを注ぐ。
「もぉっ」
と言いつつも、炬燵の変化に興味深々な表情を見せ、俺の隣に座りながらこたつに入る。
「うわ、マットもふかふか!って、なにこの布団長さ変わるの!?」
「ハハッ、興奮しすぎだろ」
一つ一つ反応を示す未由のかわいい反応に笑みがこぼれてしまう。
「いや、だってこれは・・・ってノートPCも来てる!」
「説得協力したんだから感謝しろ」
「うん、するから後で使い方教えて」
何か腑に落ちない内容の返事だったが、セットアップは俺がやるつもりでいたからもともと説明はする予定だった。
「あぁ」
一通り炬燵の変化を堪能した後、寝心地を確認しようと未由が後ろに倒れこむ。
「やばっ、このソファー快適すぎる」
「だろ」
俺もこれは想像以上だった。
体もだいぶ温まり伸びをしている未由。
「あれ、この本読んだの?」
血の気が引く。重ねたままカバンのそばに置く前に未由が戻ってきたため、ソレはソファーのそばに積まれたままだった。
内容が内容だけに返答に困る。
俺はなんて答えればいいんだ。