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難問 -兄妹の領域境界-
第19章 巡るテキスト
いや、思い切り問いただしてるだろ、と自分に突っ込みを入れる。
蒼白になりながら必死に訴える未由。
優しく接しなければいけないはずなのに、俺は未由を傷つけている。
それどころか、熱が体の中心に集まってくる。
「誤解されたくないの!」
「誤解?」
「そりゃ、そういう内容が少しだけある本は読む・・・けど」
「けど?」
「その本みたいなのは読んでない!」
「そうか」
花丸だ、未由。
俺はその言葉に、自分の独占欲と支配欲が満たされたことに気付く。
しかし、満たされたことによって別の欲望が生まれてしまう。
動揺している未由をあやすように、いつの間にか布団が外れた未由の頭を優しく撫でる。
誤解を解くことができたという安堵と与えられる心地よさに蒼白だった顔色に赤みが差しほっとした表情を浮かべる。
そして、撫でられるがままの未由に顔を近づけ耳元でささやく。
「未由はこういう勉強には興味ないんだ?」
「・・・っ」
突然の言葉に未由は体を強張らせる。
180度方向を変えた質問をする、未由が回答に詰まることをわかっていながら。
今まで二人がこの手の話をしたことはない。
ある意味この会話も直接的な言葉による表現はない。
ことばあそび
今まで散々行われてきた二人だけが意味の分かる会話。
未由はどういう言葉で返事を伝えてくるのか。
戸惑っている未由が可愛い。
食べてしまいたいくらいに。
目の前の耳たぶを食む。
「ひゃっ」
突然の感覚に未由が声を上げる。
「質問してるんだけど?」
言葉と唇で未由の耳を責める。
蒼白になりながら必死に訴える未由。
優しく接しなければいけないはずなのに、俺は未由を傷つけている。
それどころか、熱が体の中心に集まってくる。
「誤解されたくないの!」
「誤解?」
「そりゃ、そういう内容が少しだけある本は読む・・・けど」
「けど?」
「その本みたいなのは読んでない!」
「そうか」
花丸だ、未由。
俺はその言葉に、自分の独占欲と支配欲が満たされたことに気付く。
しかし、満たされたことによって別の欲望が生まれてしまう。
動揺している未由をあやすように、いつの間にか布団が外れた未由の頭を優しく撫でる。
誤解を解くことができたという安堵と与えられる心地よさに蒼白だった顔色に赤みが差しほっとした表情を浮かべる。
そして、撫でられるがままの未由に顔を近づけ耳元でささやく。
「未由はこういう勉強には興味ないんだ?」
「・・・っ」
突然の言葉に未由は体を強張らせる。
180度方向を変えた質問をする、未由が回答に詰まることをわかっていながら。
今まで二人がこの手の話をしたことはない。
ある意味この会話も直接的な言葉による表現はない。
ことばあそび
今まで散々行われてきた二人だけが意味の分かる会話。
未由はどういう言葉で返事を伝えてくるのか。
戸惑っている未由が可愛い。
食べてしまいたいくらいに。
目の前の耳たぶを食む。
「ひゃっ」
突然の感覚に未由が声を上げる。
「質問してるんだけど?」
言葉と唇で未由の耳を責める。